Critical thinking クリティカルシンキング 思考のシステム
メンタリストのダイゴさんが、天才と同じ土俵に立つ唯一の方法としてクリティカルシンキングを習得すること以外にないとおっしゃっていたので、前からずっとこのクリティカルシンキングとはどういうことのなのか気になっていた。
そこでこの本書が一番クリティカルシンキングとはどういうことなのか、解説しているように感じて手にとった。
この本ではクリティカルシンキングの源泉まで立ち返り、解説している。実際の例なども非常に分かりやすい。
この本書の中で私の心に残った点は、言葉の解剖学であるということだ。これがクリティカルシンキングの根底にあるという。
これは幼少期の国語教育の一番根底にある部分でこれを理解していないと、スタート地点に立てないと著者は言っている。
いつ、どこで、誰が、どのように、これらをしっかりと文章の中から把握して、それを自分の中に落とし込んで理解することが、何よりの土台であると著者は言っている。
これが私の中では衝撃というか、他の書にはあまり書いていないという感じがした。
これらのことはあまり聞いたことがなかったし、これから実践的、実用的にクリティカルシンキングを学んでいきたい時に大いに役だつものだと思う。
またクリティカルシンキングの本を選んでいく時に、とても重要な事柄だと思った。
まず冒頭に挙げられていることはクリティカルリーディングで、文章を自分の中で分解、解析して統合して理解する。これができないと文章を正確に理解することができない。
これは教科書の読めない子供たちという本でも言われていたが、簡単な文章の内容が理解できていない人が多いというのもこのためではないだろうか。
主語が誰で、何をどうしたのか。をまず捉えて他の修飾語がどうそれを修飾しているのか、それが文を理解するということで、私もこれを意識している。これ以外にも、リベラルアーツの7科目の重要性が書かれていた。重要性が書かれていただけで、詳しくどう言ったことなのかを理解はできなかったので、このリベラルアーツについてももっと学んでいきたいと思った。
この本の最重要事項はクリティカルシンキングはよく、技術であると言われるが、
技術ではなく土台であり、この土台がしっかりしていないといくら積み上げようが崩れてしまうこと。その土台づくりにクリティカルシンキング という習慣、人格があると私は感じた。
幼少期から大体の教育体系にクリティカルシンキングの基礎はもう教わっていると著者は言っている。ただほとんどの人は身についていないとも。
この本はいつも立ち返るべきバイブルとなった。クリティカルシンキングを学んでいる時に自分が表面的な部分だけとろうとしていたら、幾度となくこの本を読み直すことだろうと思う。
手に取って間違えないと思う、おすすめの一冊だ。
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