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Could you do me a favor? Buy one!

DHCから刊行された『英文を編む技術』は1年を待たずして,出版部門が事業から撤退したため絶版になりました.しかし,ぼくはある程度何をしたらいいのかわかっていて,すぐ動いたので,幸い,絶版になってから半年ちょっとで,新しい出版社から改訂版を出す運びになりました.

タイトルは『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』となりました.出版社はJMAMという会社で,ここからはかつて『「意味順」で学ぶ英会話』を共著で出させていただいていました.

4月の終わりに出る予定です.ここで著者の立場から少し嫌なことを書いておきます.DHCの出版事業撤退に伴なって語学書すべての絶版が決まったときに怒っていた「モノ云う英語学習者」のみなさんは買ってくださいね.このぼくの本じゃなくて,アルクから出た嶋津さんの本でもいいけど.過去に何度か書きましたが,著者からすれば(特にぼくのように有名でもない書き手には),絶版になった本を別の出版社から刊行にこぎつけるのは大変なわけです.なのに,普通の人ならば良いですが,あの時に「学習者のために復刊を!」と云っていたような人がもし,「あー,そんなに変わっていないや.買うのやめよう〜🎵」とされるのでは,気持ちはわからなくもないですが,正直がっくりきます.

ぼくは比較的早く,JMAMから改訂版を出すことができましたが,人気著者以外はまだ出版社を探している人もいるかもしれません.DHCは語学書だけでなく,海外文芸翻訳を出しているので,そういう本も著者が望む限りはなるべく受け入れ先が見つかって欲しいと思います.

だから,あまり云いたくはないですが,DHC版を気に入ってくれた人でお金に余裕がある人は『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』も買ってください(本当に余裕がある人はいますぐAmazonで予約してください).そして,DHC版とJMAM版を2冊並べて写真に取り,SNSにアップしていただけると光栄です.内容とかは書かなくていいですから.また,今回の改訂版にあたっての変更はサンプル解答を増やした程度なので,それに不満で買っていただけない人はそれはそれでいいですけど,「買わなかった.変更があまりない.つまらない」とかいうことをわざわざSNSに書かないように.

それほど発行部数は多くないので,なるべく早く増刷にすすんで刊行してくれたJMAMの編集者さんたちに恩返しできることを期待しています.


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