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What stifles creativity?

相変わらず暑いですが,8月は終わって9月になって1週間が過ぎました.また何もできなかった夏だな,という思いです.本をだそうという話はいくつかあったのですがなかなか思うようにいかないし,すでに出した本もなかなか売れていないのでなかなか出版社を動かすのは難しい状況です.でも,あまり売れている著者さんを羨む気もそんなないですし,そういう人たちと会ったりする気もなかったりします.だいぶ前にだした過去の本も,そろそろ改訂版を出したいという思っているものもあるのですが,同じ理由でそんな簡単な話ではありません.

ひょっとするとそろそろ英語教材を積極的に書こうとするのもやめたほうがいいのかな,違う方にシフトしていったほうがという思いもあります.まあ,それよりこのnoteをやめるか,方向性を変えたほうがいいのですが.

いまの時代,なんか自分の日常的なことを書いて親しみを感じてもらうか,すごいと見せつけてファンを獲得するのがどの分野の人もはやっているのかもしれないけど,正直,日本語でものを書くの好きじゃないし(というか芸能人やライターさんのようなエッセイ風の日本語を書くのが好きな人とか読むのが好きな人とかが正直あまり好きじゃないです),そういう集まってくる人とコミュニケイションをとるのは望んでないし,「ファンです」とか呼ばれても嬉しくないし,あれほどいやだといっているのに「石井(洋佑)先生」とか云ってくるの気持ち悪くて吐き気がするので,あと,指導者の人で,ぼくの本に英語指導者が知っておくべきtipsが入っていることを期待する人がいるようですが,そういうつもりで書いていません.どちらかといえば,文法や一般的な英語の勉強がなんとなく嫌だと感じている読者に向けて書いている(「できない」「英語力がない」ということとは少し違います.はっきり書けば「TOEIC/TOEFL/IELTS絶賛/批判」でも「スピーキング重視」でも「読み書き中心の英語教育の復権」とかいう英語学習/教育に対する考え方の違いは問わずネット上の「英語学習者/教育者界隈」とかいう空間を嫌っている/知らない人に向けて書いている)ので.

まあ,こう書いてしまうと(これを読むような)普通の人はそんなことを云ってたら売れないじゃん,「英語学習者/教育者界隈」の人たちと仲良くして協力を得るようにしないと,と云っていくる人も過去にいましたが,でもね,その人たちが出して欲しい本はもうこの世に出ているし,そこにぼくが寄せたところで意味はないでしょ,という話なんです.ぼくが偉い,とかいう話ではなくて,少なくとも他の人が書けない/書かないものを出してこそ本を出す意味があり,そういう本を出すことにしかぼくは魅力を感じません.

企画としていままでに存在しない価値を提供するというのが出版の役目なのに,なにか自分が望んでいる/予想できるものを提供する著者をほとんどの人が望んでいるような気がするので,ぼく自身が望まれていないかのかな,と思います.『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』(かんき出版)と『15の論理展開パターンで攻略する英文ライティング』(JMAM)がここまで売れない(実のところたまにsocial mediaでバズる(英語ではgo viralという)ようなことがあっても,「英作文」とか「ライティング」で先頭を走っている本の1/100ぐらいの総売れ行きの冊数なので,すぐにではなくても出版社が絶版に踏み切っても文句をこちらが云えないレヴェルです)ようでは,先の見込みもないので,いま動いている企画以外は新たな語学書を出す機会はそれほどないぐらいに考えることにします.


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