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Back to basics

「基礎が大事」というのはよく云われるものですが,できないで苦しんでいる学習者は基礎が何かをよくわかっていないし,上級者や指導者が押し付けてくるアドヴァイスでの基礎はずれている(初級者には適切なものではない)ことが多いので,この本を出したのですが,書き込んで使えるようにB5サイズにしたこともあり,まだヒットには至っていません.でも,教室での採用をしてくれるところがいくつかあって学習者には使いやすい,と声をいただいています.基本的な英語力に自信がなくてTOEICのために学習している人はだまされたと思ってこの1冊をきちんとしあげることを考えてみてください.

基本的な語彙力に自信がない人はこの本をお勧めします.語彙力の基本はまず知らないとはずかしいレヴェルの語彙を意味を知っているだけではなくて使い方まで確認して学習することです.Words for Productionで扱った語はわずか116語ですが,この本の例文や練習問題で扱った用法をきちんと押さえれば,ほとんどのごくごく普通の日本人の英語の発信能力を超えてしまいます.もちろん,より適切で洗練されたやりとりや難しい文章を読むスキルも大事ですが,それはいったんおいてこの基本語の用法に通じるために時間を割くと,その投資は十分な財産となってかえってきます.

『公式問題集』も『金のフレーズ』も『話す英語』もよい本ですが,これらはある程度の力があって短期間で効果を発揮する教材です.基礎を固めるにはまず『きほんのきほん』とWords for Productionをやり込むことを強くお勧めします.




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