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【王女未央】好きな人に好きな人がいてもいい

中国ドラマをあまり観ない人にもおすすめしたいこのドラマは、王道ロマンスの代表作品の一つともいえよう。

一国の王女(公主)にも関わらず謀反の罪を着せられ身分を偽り仇人の家族を装って復讐をする物語のはずなのに、凛とした未央に惹かれていく三人の存在で、復讐劇のドロドロが全くない。

皇孫、拓跋浚との出会いで復讐は諸刃の剣だと気づいた李未央。養子でも従弟という関係で未央に想いを気付かれない李敏徳。生母が罪人のせいで皇子なのに全く寵愛を受けなかった拓跋余。浚と幼馴染(青梅竹马)で想いを寄せている李長楽と、同じく片思いで拓跋余が好きな李常茹。この5人を中心に物語が進むものの、登場人物全員に魅力があるのがこのストーリーの推しポイントの一つ。

李敏徳と最後に結ばれる九公主、浚の叔母であり(小姑姑)皇帝の子孫の中で最年少の拓跋迪演じる女優さん、陳鈺琪を好きになったのもこのドラマがきっかけ。浚と未央のボディーガード同士の恋模様も面白くてニヤニヤしてしまう。承徳と君桃の事故チューがきっかけで、恋が加速する。

勿論順風満帆な訳には行かず、未央の身分と恋敵の存在で正統派ラブロマンスがややこしくなる。

好きな人に好きな人がいても許せる?

常茹可以忍受殿下不爱我
但决不能忍受殿下心中有着别的女人!

李常茹,(王女未央)

李常茹が拓跋余(敬称:殿下)に放った一言。拓跋余に好きな相手がいることが許せず、どうせなら誰のことも愛さなかった殿下の方が良い、という。

私は運命の人と出会って凄く思ったのは、ああ、私、逆だな、って。他に好きな人ができても良いけど、私の事をもう何とも思っていないほうがくる。だから、年月を共に歩んできた二人の一人が浮気しても、許せてしまう心境を理解できた気がした。私も彼に好きな人がいるのは仕方ないかもしれないと思ってはいるものの、やはり辛いもんだね。

李常茹と対照的な価値観を語り、存在感抜群のが拓跋迪。李敏徳がいくら李未央を想っていても、最初から最後まで未央を友人終盤には義妹として接する姿勢を崩さなかった。

我喜欢你    是我的事

拓跋迪,(王女未央)

李敏徳を愛するかどうか決めたのはあくまで自分自身であり、結果的傷ついてしまったとしても、彼に負い目を感じてほしくない、と諦めようともしない、真っ直ぐに想いをぶつけるこれこそ愛。

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