成功本を読んだら、成功できるか? ~思考は現実化する?~

前々回、『人生を豊かにするために、より一層「考える」には』では、「インプット」→「考える」→「アウトプット」→「(日常がアクティブとなり、さらに)インプット」…という、ポジティブループを効果的にまわすために、インプットとアウトプットの定義を拡げて、頻度と価値を高めよう、という話をしました。そして、次回は「考える」について書く、としましたが、その前に今回は、この「ポジティブループ」を用いて、成功本の意味合いについて考えたいと思います(書き溜めしてるわけではないので、方向性が都度変わります。ご容赦。)

成功本を読まれた方は多いと思いますが、果たして、成功本を読んだら、成功できるのでしょうか? 株価の上昇を継続して予測した「成功ザル」の行動を真似ても成功しないだろ…と成功本を否定的に捉える向きも多いです。私は以前、Twitterで以下の投稿を記しました。

◆本の効用をテニスに例えてみた
 思考法、○○力などのHow to 本 →ラケットの振り方
 自己啓発書 →エナジードリンク
・この2種類だけに偏ると、基礎体力(知識教養)や運動神経(経験)が養われないので要注意
・前者は強みとなる特定分野での知識修得、後者は仕事での実践が必要。これが難しい

成功本、という言い方も曖昧ですが、自己啓発書からハウツー本あたりをイメージする人が多いと思います。有名なのが「思考は現実化する(Think and Grow Rich)」<ナポレオン・ヒル著>ですね。こういう本について、Twitter投稿のテニスの例では、正しいラケットの振り方を学ぶとともに、エナジードリンクで発奮するための本、というイメージで捉えていましたが、前述の「ポジティブループ」を使うと、より頭が整理できました。

成功本は、「インプット」→「考える」→「アウトプット」において、「インプット」と「アウトプット」をうまく進める方法を教えてくれるものだと。但し、そこで示される「具体的な願望を紙に書き出し、それを毎日読む」ことを繰り返すだけでは、成功できません。その願望を実現する方法を自身でどこまで「考える」か、ひたむきに考え抜くことができるか。そこまで考え抜くことができた人の「思考」は「現実化する」ということなんだと思います。

この「ポジティブループ」、あえて「成功のための…」と修飾せずに、「人生を豊かにするポジティブループ」と命名して、日常的に意識していきたいと思います。