人生を豊かにするために、より一層「考える」には

前回、「考える」というアクションの居場所について考えました。

① 考える前のアクション = 頭のなかへの「インプット」
② 「考える」というアクション = インプットを使って心を働かす
③ 考えた後のアクション = 頭から外への「アウトプット」

今回は、人生を豊かにするうえで大切な「考える」というアクションを、より一層とりいれられるよう、「インプット」→「考える」→「アウトプット」という前述のプロセスを分解していきたいと思います。すなわち、「考える」前後のアクションである「インプット」「アウトプット」を意識することで、「考える」アクションを増やすのです。

まず「インプット」について。最初に思いつくのが「読む、聴く」という受動的なアクションですが、これを、観る、触る、匂う、食べる等、五感によるインプットにまで定義を拡げます。そして、これらのインプットがなされる際に、「考える」ことを意識するようにします(反射的に「アウトプット」に移動せずに)。例えば、有名な「空・雨・傘」のフレームワークも、空を見るというインプットにより、「雨が降るのでは?傘を持っていこう」と考えるわけです。五感によるインプットで「考える」きっかけと時間が増えるはずです。

次に「アウトプット」について。こちらは「書く、話す」という能動的なアクションですが、write、talkという概念に留まらず、make(作る)、create(創造する)と定義を拡げるとともに、send(発信する)、inform(知らせる)、give(与える)というアクションも含めることで、外部への影響度を高めていきます。つまり、「自分のアクション×外部への影響」によりアウトプットの価値を高めます。そして、その高価値のアウトプットの前に、じっくり「考える」ことを意識するようにします。(アウトプットの価値が低ければ、易きに流れ、考えなくなります)

つまり、「考える」はこの2つの重要なアクションの間にあるため、それらの頻度と価値を高めることで、「考える」ことへの意識が高まり、自ずから「考える」習慣がつくようになります。

よって「考える」習慣をつけるために「インプット」「アウトプット」の頻度と価値を高めていきましょう。やり方は、前述の定義の拡大を意識することに加え、仕事に前向きに取り組む、自己研鑽をする、オンライン・オフラインともに人との交流を増やす、旅に出る、趣味の時間を増やす、など日常をよりアクティブにしていくことです。

アクティブな日常⇒「インプット」「アウトプット」の頻度・価値向上⇒より一層「考える」(思考停止しなくなる)⇒日常がさらにアクティブになる…というポジティブなループを日常に創りましょう!

次回はいよいよ「考える」ということ自体について、書いていきたいと思います。