熊本県益城町:里地の生物多様性

熊本県益城町の金山川や木山川の流域、緩やかな山の裾野に広がる里地

日本の生物多様性地図化プロジェクト(J-BMP)によると
https://biodiversity-map.thinknature-...

益城町の里地には、植物358種が分布している。
このうち57種は日本だけに分布する固有種で、人が資源として利用する有用植物は81種にのぼる。

脊椎動物をみると
哺乳類8種、鳥類55種、爬虫類1種、両生類6種、淡水魚類15種など
豊かな生物多様性が保持されている(注1)。

農業を通じて形成された生き物の生息適地(生態学的ニッチ)が
生態系の多様性をたらし、生物の種の多様性を豊かにしている。

野生動植物の絶滅リスクを最小化し、生物の種数を保持する観点から
この地域の生物多様性の保全優先度ランクを評価すると

熊本市の近郊にもかかわらず
全国でもトップ、五つ星の生物多様性保全重要地域である。

この里地には、公的な自然保護区は全く存在しない(注2)。

人々の暮らしが、地域の生物多様性を育み守っている。
とくに意図はしない、しぜんな自然保護。

2016年の熊本地震から4年・・・

実り豊かな土地、自然と共生する益城町の里地は
生態系からの恩恵(生態系サービス)にあふれている・・・

注1)この里地の平均の生物種数です。

注2)益城町の全体を見ると、法的規制の強い保全の実効性の高い自然保護区全くありませんが、保護区に準じるエリアとして、以下があります。

鳥獣保護区 4.4km2(町の面積比6.5%)
保安林 1.9km2(町の面積比2.8%)
地域森林計画対象民有林 15.5km2(町の面積比23.0%)
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久保田康裕(琉球大学理学部 久保田研究室 シンクネイチャー)

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