オワリはじまり④ 「介護お疲れ様でした会」

今週水曜日に仕事おわりに親友と遊んだ際、親友が素晴らしい提案をしてくれた。

「〇〇、今週の金曜日予定ある?この日休みなんだけどさ、ぜひおばあちゃんの介護お疲れ様でした会をしてあげたいんよね。」

話を聞くと、親友は僕が在宅介護を終えたタイミングでこの会を実施したいとずっと計画してくれていたらしい。基本的に親友は週の真ん中(平日)に休みが多いが、その一方で僕は土日休みである。つまり金曜日に休みになることは珍しい。また金曜日の晩はゆっくり時間が取れることから、僕は昨日10月13日に会を行ってほしいと提案した。

当初の親友の考えとしては彼の奢りで、僕と久しぶりに市中心部で飲みたいと思っていたらしい。ただ僕は翌日(今日)の朝一番で会社の健康診断の予約を入れており、21時以降は禁酒と禁食をしなければならなかった。そのため、彼には悪いがいつものあの店で僕がいつも通り飲んで食べた後、2時間程度カラオケに行きたいと提案、実施することになった。

金曜の晩という仕事からのストレスから解消されたタイミングで彼と過ごした約4時間はとても楽しかった。

しかし、僕としては親友の提案はとても嬉しいものだったが、僕は介護中彼にお世話になりっぱなしだった立場である。

介護中気分転換のために、彼には何度時間を作ってドライブに連れ出してもらっただろう?

介護中溜まったストレスを、愚痴という形で何度聞いてもらっただろう?

彼が中学〜高校時代、数日前までの僕と同じように認知症になったおばあさんの介護を在宅で家族でしていた時、僕は彼のために何もしてあげられなかった。今の自分ならわかるが、きっと年が近い友人に介護経験者が少なく誰にも愚痴を言うことができなかったのだろう。そんな彼の愚痴を、彼のお婆さんが亡くなってから数年後になって、僕の番が来た際によく聞いた。

今後は誰かのために、僕が「介護お疲れ様でした会」を主催してあげたい、と思った。


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