さすらいラビー

第七世代番組『7G』に出演のさすらいラビー。自身が考える、ブレイクの鍵とは?

今回は宇野慎太郎さんと中田和伸さんによるコンビ、さすらいラビーさんをインタビューしてきました。ジャニーズJr.のSnow Manさんと共演した番組の話、太田プロライブで優勝した話など内容盛り沢山です。

是非最後までご覧ください!!

K-PRO児島を敵対視する宇野

立川:まずは事務所ライブ『月笑』のクライマックスシリーズ初優勝おめでとうございます。決勝では宮下草薙に勝利しましたね。手応えはありましたか?

中田:なかったですね。勝率は5%くらいでした。

宇野:緊張してて僕はネタを飛ばしそうでしたね。宮下草薙がかなり盛り上げてたので負けたと思いましたけど、意外と票を入れてくれるお客さんが多くてラッキーでした。

立川:クライマックスシリーズで優勝すると単独があった気がするんですけど、あるんですか?

中田:いや、聞いてないですね。前はあったみたいですけど、現状では特典とかなさそうです。

立川:宇野さんは『K-PRO』の代表の児島さんをけなしているイメージあります。「セブンルール」という番組で児島さんが密着された際、他の芸人さんが児島さんに感謝する中で宇野さんだけ児島さんの文句を話してましたね。

さすらいラビーさんをまったく知らない人が見たらマイナスに映るんじゃないかと思ったんですよ。みんな感謝を述べてるのになんであいつだけ悪態ついてるんだって(笑)

宇野:なんであれが放送されたのか僕も不思議だったんですよ(笑)

立川:そもそもなんで悪態をつくようになったんですか?

宇野:児島さんに何かされたとかそういうことは一切ないんですけど、きっかけは児島さんの誕生日の日に出たK-PROのライブです。モノボケするコーナーがあって、僕らは何回も出てるから大体何があるか把握してたんですけど、その日だけ見たことない「ハッピーバースデー」って書かれた冠と「本日の主役」っていうたすきとケーキの形になってるサングラスがあって、このおばさんはモノボケの道具に紛らしてでも祝ってもらいたいのか?って、僕が1番最初におやおや?と思ったのはこれですね。

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中田:この話は誰にもしてないんじゃない?アントワネットの王子が「児島さんおめでとうございます」と言ってみんなで拍手するシーンでは気に食わなさそうな顔したよね。ちょっとピリッとした。

宇野:気に食わなくはないんだけど(笑)新宿バティオスという劇場の楽屋は壁にスイッチがあって、ちょっと気を抜くとそれに誤って触れて楽屋が真っ暗になるみたいなことがよくあるんですけど、その日もそれがたまたま起きたんです。また誰かやってるよくらいのテンションなんですけど、児島さんだけ「何?ちょっと待って」みたいにはしゃいでて、この歳で誕生日がそんな嬉しいか?このおばさんは、と思いました。

立川:おばさんとか書いて大丈夫なんですか?(笑)

宇野:普段からそういうやりとりはしてるので大丈夫だと思います(笑)僕らはおそらく年間で1番K-PROライブに出させてもらっているので、ある程度関係性が築かれたがゆえにお母さんに強く当たっちゃう子どもみたいな感じですね。

立川:他の事務所関係者に強く当たったりは?

中田:いや、児島さんだけですね。あんまり周りの人と仲良くないので言えないです。でもそういう存在のディレクターさんとかいるといいよね。

宇野:「あのジジイは〜」みたいに言える人に出会うことが今の目標かもしれないですね(笑)

ジャニーズJr.のSnow Manと共演。

立川:「7G~SEVENTH GENERATION~」が2回放送されましたが、いわゆるネタ以外のバラエティ番組には出てなかったイメージなので、そういう番組に出るうえで感じる苦悩はあったりしますか?

宇野:普段のライブとか平場は普通に喋るんですけど、テレビだとネタのキャラをそのまま引っ張って平場で発言してほしいっていう意図があったりだとか、それをやった方がテレビ的にもおもしろく見えたりするので、そこがライブやネタ番組とは違うやり方を求められてるなって気はします。結果的にそれがよかったりするので「7G」で学んでる最中です。

立川:Snow Manとの初対面はどうでした?

中田:事前にYouTubeを見たりいろいろ調べていくうちに魅力的だなと思うようになって、緊張がマックスのときに会っちゃいましたね。ちょうどよくナメれてる方が本当はよかったんでしょうけど。1番最初楽屋入ったときも挨拶だけで、年下なんですけどビビりましたね。

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宇野:ジャニーズの方はこちらからガンガン話しかけちゃいけないイメージが勝手にあったんですけど、1回目のときにロケバスで佐久間くんがフランクに話しかけてくれて、そこから結構距離が縮まってやりやすくなりました。

立川:「前略、西東さん」というネタ番組でクイズ出したってお話してましたよね。せっかくなのでここで1つよく出す問題をお願いします。

宇野:じゃあよく出すやつ出しますね。天気予報士の業界用語で絶対に晴れる天気のことを「1円玉天気」と言います。それは何故でしょう?

立川:ん〜「春一番」とか関係してます?

宇野:そういうことではないですね。絶対に晴れることのちょっとした言い換えと、1円玉ってこうだよねっていう掛詞ですね。

立川:正解は?

宇野:正解は、“崩れないから”。天気が崩れないし、1円玉も両替でくずれないということで。

立川:お〜なるほど!

中田:でも土台が曇りでも崩れなかったら1円玉天気なんじゃないの?

宇野:うーん、すみませんでした。

立川:正解が論破された(笑)

宇野:でもこれはちゃんと雑学としてあるやつだから(笑)

宇野の彼女は「饅頭とゴマで福笑いした顔」

立川:M-1の3回戦の動画を見たらすごくおもしろかったんですけど、今回の結果を踏まえてご自身的にはどんな分析をされてますか?

中田:何がダメとかなんとなくはありますけど、あえてここで語らずと…

宇野:意味ねえ!インタビューしがいないなこいつ(笑)

中田:そこはもうミステリアスに、わかってはいます、ただここでは言いません。次はいけます。

宇野:はっきり言われないですからね。何がダメだったとかこっちの推測でものを語るしかなくなっちゃうんですけど、結局準決勝とか決勝に進んだ人たちを見ると、やっぱりまだまだ足りてなかったんだなって気がしますし。

中田:何が、とは言わないけどね。

宇野:入ってこなくていい(笑)だから単純にもっともっとネタを作って審査員の方がおもしろいと思ってくれる漫才を作るしかないっていうそれだけですね。

中田:審査員の方がってところを今太字にされるぞ。果たしてそうなんだろうか?

宇野:そういうルールでやってるんだよ。そこですね。

立川:結構前の話ですけど、「新しい波24」で宇野さんの彼女があんまりかわいくないって話をされてましたよね。その方とは今もお付き合いされてるんですか?

中田:しぶとくね(笑)

宇野:いいだろ、普通に幸せに付き合ってるだけで。

中田:まんまと、やむを得ず…

宇野:違うわ!同意して…

中田:同意?(笑)

宇野:同意と言うとあれだね(笑)2人とも同じ方向に向かって楽しくやってます。

立川:顔のことを言われて嫌とか言ってませんか?

宇野:嫌とは言ってますね。もちろん、良い気分になる女性はこの世にはいないと思います。でも昔はテレビに出るのとかも全部NGだったんですけど、僕のためになるならってドッキリの番組に協力してくれるようになりました。お蔵入りになっちゃったんですけど。

中田:彼女が見てる中、ハニートラップにかけられるっていうのがあったんですけど、宇野が女性にビビりすぎて何も起こらなかったっていう。

宇野:かからなかったですね。そんなことある?真面目すぎてお蔵入りになるって(笑)

立川:ちなみに彼女さんはどういう顔でしたっけ?

中田:饅頭とゴマで福笑いした顔ですね。

宇野;久々に聞いたわ(笑)そんなことないですよ、かわいらしい顔ですよ。

中田:戸棚にしまわれた大福が、主が寝てる間に自我を持って歩き出したっていう顔ですね。

宇野:彼女なんだからそりゃ動くだろ(笑)

学生お笑い出身芸人で番組をやりたい

立川:「オールナイトニッポン0」の反響はありましたか?僕はアルピーさんのラジオをよく聴いてたので、めちゃくちゃラジオ向いてるなと思いました。中田さんはやや平子さんのような気質もあるなって感じましたし。

中田:これまでの人生で1番ありましたね。それこそスタッフさんがアルピーさんと同じ方で、同じように料理してくれたというか、僕らからしたら引き出してもらった感じの方が強いので、うまくやったぞって気持ちよりスタッフさんのおかげでなんとかなったなって。

宇野:いまだにTwitterで「またさすらいラビーやらないかな」というつぶやきがあったりするので、それを見る度にまたやりたいなと思います。

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立川:ラジオに限らず今後どんな番組をやってみたいですか?

宇野:僕らもそうですし、今ライブに出て一緒にやってる人たちも学生お笑い出身の人が多いので、そういう学生の頃から付き合いのある人たちで番組をやってみたいです。ハナコの岡部さんが早稲田のお笑い工房LUDO出身でキングオブコントチャンピオンになったり、真空ジェシカさんとか、結構世間的にも学生お笑いが認められてきてる風潮があります。

中田:一語一句同じですね。ハモろうと思えばハモれました。他にはパーソナルな部分をみんなが観に来てくれるような場所を作りたいです。「さまぁ〜ず×さまぁ〜ず」的な。あと「プレバト」に出たいです。

立川:なるほど。では芸人として足りてない部分や、もっと伸ばせそうな点はありますか?

中田:足りてないところだらけですけど、それはある意味しょうがないというか、開き直っててもいいかなと思ってます。僕は見た目とか高学歴とかのわりにエピソードトークが下手くそというか、すべらない話みたいなのが苦手で、そこは水準を上げたいです。

宇野:僕らはコンビとしても硬い人っていう見られ方をしてしまうんですけど、そうじゃなく良い意味で弱みだったりとか隙みたいなのをどんどん出していけたらなって思います。ライブでMCをやらせてもらうことが多いから、どうしてもちゃんと正す側になっちゃうんですけど、テレビに出る時いきなりMCをやらせてもらうことになることはないので、そこでの立ち振舞とかどうイジってもらえるかを身につけたいというか。

中田:MCをやらされちゃうからだよね。

宇野:やらされちゃうって言うな(笑)

中田:誰から?誰から?

宇野:K-PRO児島だけど(笑)MCはもちろんありがたいんですけど、そうじゃないところを磨ける場所を自分らでもっと作っていきたいです。

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立川:結構2人ともスマートでなんでも器用にこなすイメージがあるんですが、弱点とかあるんですか?

中田:僕はめちゃくちゃ気が小さいですね。ビビリというか、なんなら草薙よりもネガティブ。ネタが明るいことが多いので、本当はそこのギャップを小さくしていかなきゃだめかなと最近思います。守って欲しいですね、お客さんに。お客さんに包んでほしい。

宇野:お願い?(笑)たしかに中田のネガティブさや表に出てないテンパリとかは多分すごくあるよね。僕も仕切ってても失礼なこと言っちゃったりするし、言わなきゃいけないこと飛ばしたりも全然あるので、それが良いようにイジってもられる風に見られたらなとは思います。器用貧乏みたいな見られ方をされてる気がするけど、全然器用じゃないので。

中田:表に出ないテンパりって何?

宇野:ウエストランドの井口さんのバースデーライブのとき、当時僕らも近くでライブに出てたから、そこから芸人を連れてきてくれって頼まれてたよね。多分僕がそれ言われたら「なんでそんなことしなきゃいけないんですか」と一言目で言うんですけど、中田は芸人を手配して時間をきっちり決めたり、それが結構ストレスになってたのか異常にピリピリしてたんですよ。それが中田の弱い部分だったりすると思うんですけど。

中田:一生懸命やったのに?弱い部分なの?

宇野:それが楽屋で完結してしまってるのがもったいないというか。芸人って良くも悪くも笑いにできちゃうと思うので、そういうのもお客さんの前に出して笑ってもらいたいですね。

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ぷよぷよを頑張れる人はネタも頑張れる

立川:今特に頑張ってることはありますか?

中田:僕はぷよぷよを頑張ってます。ぷよぷよ芸人が2020年は来ると思いますね。真空ジェシカの川北さんとストレッチーズの髙木ママタルトの2人と僕でぷよぷよのグループがあるんですけど、そこに最近赤もみじの村田っていうルーキーも加わったんです。みんなぷよぷよやりながらネタも頑張ってるから、ぷよぷよを頑張れる人はネタも絶対頑張れるんですよ。

宇野:聞いたことない(笑)

中田:ネタを考えてるときも、ぷよぷよを挟むことによってメリハリがついてネタもボンボン思い付くし。

宇野:ぷよぷよのPRはいいよ(笑)ストレッチーズと楽屋が一緒になったときはずっとやってるよね。

中田:ずっとって移動の時間を活かしてるだけだろ。やってる間で耳はちゃんとお笑いラジオが流れてますからね。

宇野:児島さんじゃねえか(笑)ぷよぷよ自体はブーム来てるの?

中田:いや、これから来る。eスポーツがちゃんと文化として出てきてるからね。eスポーツの大会とかもやってるし、プロが出てきたりもしてる。先日、みんなで大会を見てきて、すごく勉強になりました。

宇野:ぷよぷよ自体がブームになってそれに乗っかれたらいいなと思うんですけど。

中田:おまえが初期の頃やってたLINEレンジャーよりはよっぽどマシ。

立川:なんですかそれ(笑)

中田:LINEレンジャーってゲームがあるんですよ。当時僕は尖ってたので「それでアメトークに出れるならやってもいいけど、そうじゃないなら今すぐやめろ」と言ってました。

立川:ちなみにハードは何を使ってるんですか?

中田:川北さんがラフターナイトの賞金で買ってくれたスイッチです。

宇野:すごいよなあ、ぷよぷよを広めてるってどういうモチベーションなんだろう。やらない身としては何がそんなにいいの?

中田:じゃあおまえには今度1から説明するわ。

宇野:長くなるのか(笑)

中田:細かいアップデートはもちろんはあるんですけど、基本的なルールは30年くらいずっと同じ。戦い方が変わって、時代ごとにスターが現れてるのよ。多分これからも進歩していくし、それがやっぱおもしろい。囲碁とか麻雀と一緒。シンプルなものに惹かれるって意味では漫才もそうかもしれない。

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宇野:無理矢理まとめたな(笑)でもたしかに〇〇芸人って括られるような、自分が語れるものをはっきりさせたいですね。

立川:最後に今計画中の企画などがあれば教えてください。

宇野:2020年は新ネタライブ(さすらいラビー新ネタライブ『ネタロット』)をやるっていうのは決まってて、それはもう定期的にやっていこうっていう話はしてます。

立川:それは漫才のみですか?

中田:ベースは漫才なので、特に何も無ければ漫才になると思います。

宇野:マネージャーさんに「トークを自由にできる場所があってもいいんじゃないか」と言われて、もしかしたらトークライブをやるのかラジオ的な感じになるかわからないですけど、ネタ以外を発信する場所や媒体が来年できるかもしれません。ついさっき言われただけでまだコンビでも話し合ってないんですけど(笑)

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【さすらいラビー プロフィール】

ボケの中田とツッコミの宇野による2014年結成のコンビ。太田プロダクション所属。大学時代に共にお笑いサークルに所属しており、学生のお笑い大会で知り合ったことをきっかけにコンビを結成。

現在は太田プロダクションが主催している事務所ライブ『太田プロライブ月笑』 他、都内のライブを中心に精力的に活動中。


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