日系と外資

大学新卒で日系企業へ入社して4年働いて外資へ転職し同じく4、5年。
ファームじゃないのでかなりホワイト転職したと言える。
働き方が良く言えば柔軟な分、いわゆる"ホワイト"とは違うのかもしれないけど、「楽」ではある。
些末なルールに縛られないというか。
*書いてみたけど、結局日系とか外資とか関係ないような気もしてきた。

・時間に縛られない

メリットとしてこれは大きい。規則上の就業時間はもちろんあるけど、正社員は全員フレックスだから9時に席にいなきゃいけないなんてことはない。
病院行きたいからちょっと早く帰る/遅く行くとかに半休や時間休を使うこともない。
お昼もラフ。12時ピッタリに席を立ち13時ピッタリから仕事再開ってことはまずない。welcome/farewell lunchだったらチームで2時間近く平気で出掛ける。
デメリットとしては、忙しい時だと昼時にランチョンミーティング入れられたりして食事休憩としてのお昼は奪われる。
あと、(弊社は)組合がないのでプロジェクトにassignされてる時や繁忙期はマジで容赦ない。ま、これは忙しければどこでも同じか。
4月から法律が変わってやっと「勤務時間をちゃんとつけてください!」とお達しが出た。これからどう変わることやら(期待薄)

・テレワークできる

これは日系でも進んできたけど、外資の方が圧倒的に進んでるイメージ。
そもそもデスクトップPCで仕事してる人おらんから出来るのかな。
弊社は子持ちとか障害とか関係なく、誰でも前日までに宣言すればOK
本当は厳密に言うとダメなんだけど、電車の事故とか台風とかで当日朝に「電車動かないんで午前中在宅してから会社行きまーす」とかも全く問題なし。
ただし、PCの持ち帰りが頻発するのでめちゃくちゃ身体が凝るのと、忙しい時だとテレワークは電車気にしなくていいから無限に働いちゃう危険がある(これは本人の社畜度合いにもよるが)
前述した「病院行くから早く帰る」みたいな用事あって早く帰りたいけど仕事終わらん、、って日はPC持って帰って帰宅後に仕事の続きする、ということも全然ある。あと、子持ちの人だとお迎えで早く帰る→子供が寝た後に仕事、なんて人も。

・有休で本当に休めるかと言われると微妙

連休取れるし、有休は取りやすい。
けど、休暇連絡メールは「メールの返信遅れます。緊急時は電話ください」という旨を書く人がほとんど。
海外に行く場合は「〇~〇日はiPhone通じません」みたいに注釈付ける人もよく見かける。いや、休暇だから全日iPhone通じないのが正解なんだけど…。
社用携帯がiPhoneで正社員なら内勤も全員持たされるから、持ち歩く限り完全に解放されることはないかも。
これは当人の意識の話でもあるけど、私の場合は「今日はiPhone見ないでマジで休むぞ!」と思わないと何だかんだ気にしてしまう。

・人事に人事権があまりない

これは日系との大きな違いかなぁ。
評定も異動も各部に決定が委ねられていて、人事は全社的なアレンジとかマネージャー達との連携がメインのイメージ。給与計算とかもアウトソースだし、新卒採用活動以外に何をしているのかよく分からんし、人事部の人の名前1人も知らない。
だから上司と合わない時は評価が落ちてしまう。マジで上司ガチャの運がないとしんどい。過去に部下を昇格させるのが得意なマネージャーの下にいた人で「なんであなたがその等級…?」っていう人もいるし、その逆もある。マジでガチャ。

・人の出入りが激しい

これは産業医と話していてハッとしたんだけど、全社的に「ここに定年までいるぞ」みたいな人は見たことない。同じ業界グルグル回りながらステップアップする人もいれば、やりたい業種見つけた!ってスパッといなくなる人もいる。
director以上の役職も社外から入ってくるから、新卒が生え抜きで上に上がっていくかというと全然そうも言えないから、新卒入社でモチベーションを維持するのはけっこう意識を高くキープしないとしんどいかも。

・ジョブローテがない

人事が異動に介入してこないから自分から手を上げない限りジョブローテはない。director次第で部内でシャッフルする場合もあるけど、ほんと上司次第。主観だけど異動はだいたい空きポジションに自ら手をあげてもぎ取っていくスタイルな気がする。

・役職で呼ばない

日系でも呼ばない企業あるだろうからこれは外資特有とは言えないけど、私は転職した時本当に本当にビックリした。
プレジデントだろうとボードメンバーだろうと「さん」で呼ぶ。そのせいで厳密な役職忘れがち(マネージャーに上がったんだっけ?とかシニア付くんだっけ?とか)
そのせいなのかは分からないけど、「この役職だから自分は偉いんだぞ!」みたいな威圧的な人はいない。他部署の人だと役職知らないままmtgすることも多いけど、話す視点の高さとか内容とか雰囲気で「あ、この人偉いんだな」と気づく。それが威圧ではないのが不思議。
ただし、役職ぶっ飛ばしてお金を動かせるかというとそれは全然別問題。
社内コンプラがめちゃくちゃキツいので根回し的なものは日系同様。

・意外と英語ダメな人多い

所属部署はregion直下にも関わらず、外国人がボスだった時期があるにも関わらず、英語できない人めっちゃいる!
読み書きすら拒否!みたいな輩も全然いる。営業部だと英文メールっていうだけで読まない人もかなりの割合でいる。
そのため、「英語ができる」ことで手にすることができるチャンスは社外からのイメージより多いんじゃないかな。
かくいう私も、もともとTOEIC650くらいの能力/海外生活経験ゼロで外国人コンサルまみれのプロジェクトに放り込まれてから必死で勉強した。CASEC換算だと今もたいして点数は上がってないけど、「外国人相手に動じない」「文法メチャクチャだろうが通じてしまえば何とかなる」という""バイブス""を手に入れたのは大きい。クラブで外国人に話しかけられてもなんも思わなくなった(笑)
もちろん、ビジネスで今後も使っていくためにはgrammarを向上させていく必要はあるから勉強継続中。
日本人特有の「英語を口に出す」というハードルをブチ壊されたのはありがたかったかな。2度とあんなハードなプロジェクト入りたくないけど。

こんなもんかなぁ。。
外資だから、というものでもない気がするけど、せっかく長々書いたから供養しておく。