さて9日間の欧州電車旅も終わり、本日から通常に戻った。
noteの方も何を書こうか少し迷ったけれど、どこでも見る「鳩」について。
電車旅で訪れた国には大抵いた鳩。
我が物顔で歩いて、飲食店にも入ってくる。
低空飛行をしてヒトを驚かせ、歩いてくるヒトには早歩きで逃げる。
ほんと憎たらしい。笑
どうして鳩を食わないのか。
食用にしないのか。
これは羽根が多すぎて可食部が少ないからってどこかで聞いた。
フランス料理とかで使われたりするけれど、それも全体からするとごく一部。
あれほどいる鳩を食わないのはやっぱりコスパなんだろうね。
じゃあなんで羽毛として使わないの?とも思ったことがある。
羽毛布団とかの原料ってガチョウとかアヒルから取ってるんだって。
共通するのは水鳥。
陸鳥の鳩とかだと吸湿性とか撥水性がよろしくないんだろうな。
人間も手を焼いている鳩。
もう諦めてるのかもな。
食えもしない羽根も使えない、ヒトの残飯をつつきに来る鳩。
そして平和の象徴である白い鳩。
「白い鳩=平和」というのは聖書からきてる。
白い鳩がオリーブを咥えてノアの箱舟に戻って来たことで、水が引き始めていることを知らせた。
有名なノアの箱舟のお話ですね。
実際、中世の頃に描かれた宗教画にはキリストの真上にオリーブを咥えた白い鳩が描かれることが多い。
でも正直これって逆で、何かしら鳩に平和性があったから「白い鳩=平和」っていう等式を作ったんだと思う。
この象徴はスズメでもいいし、ノアの箱舟に帰ってくるのがツバメとかでもいい。
きっと何かしらの平和性があるから、鳩にオリーブを咥えさせて戻ってこさせた。
鳩の平和性って何だろう。
だって鳩って戦争でめっちゃ使われたじゃん。
古代から伝達には伝書鳩が使われてきた。
電子暗号とかが発達した近現代でも、傍受されて解読とかがあるから重要な伝言は鳩で伝えてたって言うし。
ずっと変わらず兵器であり続けてるのは鳩くらいじゃないか。
それでもきっと鳩がいる街は平和なんだろう。
戦争がなく、道に食べ物が落ちるほど食料に困ってもない。
飢えや寒さを鳩で凌ごうとされることもない。
その羽根を開くのは次の食い物を探しに行くときか、子供に追いかけられた時だけ。
丸々と太り、天敵もおらず、ヒトにも怯えないこの鳥を見ていると、平和の象徴だなんてこともなんだか頷ける。
割と驚くかもしれないけれどトロンハイムには鳩がいない。
今のところ一匹も見たことがない。
冬だからかな?
春先には飛来してくるんだろうか。
あの丸々と太った身体なら冬の北国でも生きていけそうだが見ない。
もしかしたらトロンハイムは平和な街じゃないのかもしれない。
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