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寒い朝には、お腹にやさしい薬草茶粥を

極まる寒さがやってきました。風邪を召している方も多いこの頃。やはり朝はあたたかいものをいただきたいですね。

そんな時に、私はその日に合った薬草茶粥を作ります。疲れたり、前の日の夕食が遅くて胃が重くなったりした時に、お粥を食べるとゆっくりお腹が回復して、だんだん食欲が出てくるから不思議です。

特に、はすの葉茶は整腸作用があるので、そんな朝にぴったりです。植物自身が持つ甘い香りがじんわり染み込んで、幸せな気持ちに包まれます。

その他、うちでは冬は温まるように、大和当帰茶や杜仲茶、三年番茶などで作ることも多いです。

ほっと休まる薬草粥の作り方

【材料(2人分)】
・濃く煮出した薬草茶:500~600mL 
・米:大さじ5

【作り方】
1.600~800mLの水に茶葉を大さじ3程度をティパックに詰めて、強火にかけ、沸騰したら10分ほど煮出す(お好みでもっと濃くしても大丈夫です)
2.1のお茶から茶葉を取り出して、水で洗った米を加える。弱火で20~40分ほど炊く
3.お好みで水を加えたりしながら濃度を調整する


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写真はご飯粒を楽しむ、重ための固さに仕上げています。もっとスープのようにたっぷりのお茶で軽く仕上げても美味。クコの実、胡麻、お漬物などを加えても美味しくいただけます。我が家では金山寺味噌や梅干しを添えるのも鉄板です。

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前日に飲みきれなかったお茶や、冷やごはんなどをつかっても簡単にできます。もっとしっかり朝ご飯を食べたい方は、お米の量を増やしてみてください。

昨日の疲れは、朝粥でリセット

炊いている時間は、レシピで見ると長く感じるかもしれませんが、合間に家事をしたり着替えや身支度を整えたりしていれば、あっという間に炊きあがっていますよ。

もし土鍋があるお家は、薬草茶もお粥も土鍋で炊いてみてくださいね。
慈しみの時間を、どうぞ召し上がれ。

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新田 理恵 (Lyie Nitta)
TABEL株式会社の代表/薬草使。
管理栄養士であり、国際中医薬膳調理師。東洋と西洋、現代と伝統の両面から食を提案する。日本各地のローカルや海外の伝統ハーブの使い方をめぐり、伝統茶{tabel}(タベル)を立ち上げる。
薬草大学NORMや、オンラインコミュニティの薬草のある暮らしラボなども手掛ける。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。

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