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【英文法の小径】must〈助動詞〉その三

I must have been a bore.

例えば、共同生活の解消を提案された話し手のつぶやき。may/might/could ではなく must に[have + 過去分詞]を続けた[must have + 過去分詞]は、過去の事柄について確信的な推量(推断)を表す。相手にとって「きっと退屈な人間だったのだろう」と自分を省みている。

That must have been fun.

先月、ヨーロッパ周遊ツアーに参加してきたという相手への一言。‘That must be …’ と同じように、この ‘That must have been …’ も、相手の発言に対するリスポンスとしてよく用いられる。「さぞかし楽しかっただろうね」

He can’t/couldn’t have done that.

推量の must の否定=否定内容の推断は must not ではなく、can’t/couldn’t を用いることは前に触れたとおり(must・その一)。can の代わりに could を用いると、断定性が弱まって控え目な言い方になる。これは、後に[have + 過去分詞]が続く場合でも変わらない。「彼がそんなことをしたとは考えられない」

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