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【英文法の小径】must〈助動詞〉その一

You must be hungry.

朝から忙しくて何も口にしていない人に向かっての一言。一般に助動詞の多くは、大きく分けて二つの顔を持っている。ここでの must は、義務/必要性を表す「ねばならない」ではなさそうです。

お腹の事情というのは、本人にしかわからない。だから、本人以外の人には推測することしかできない。ただ、この場合は相手が朝から何も食べていないことを知っているので、相当な自信をもって推論の結果=結論を述べている。このようなときには must を使用する。

You can’t/couldn’t be hungry.

反対に、相手がついさっき昼食を食べたばかりであることを知っていたら、同じようにかなりの自信をもってこのように言うだろう。このときは、mustの否定形 mustn’t ではなく、can/could の否定形 can’t/couldn't を用いることになる(can・その一)(may/might/could・その三)。

That must be tough.

ところで、この「推断」の must は、日常会話において相手の発言に対する応答として ‘That must be’ のような形でとてもよく用いられます。例えば、夜勤の仕事を始めたという相手への一言。日本語なら「大変そうだね」といったところ。

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