#007_スタッフが一気に辞め、お金も底を尽きる…
こんにちは、中村です!
長野・東京・石川を拠点とする株式会社アプリコットデザインの代表をしています。シアワセをデザインするを理念にWEB×デザイン×ブランディング×マーケティングを軸に「明日の売上」と「未来の売上」をつくるお手伝いをしています。また、BtoC事業として、カフェ・トリミングサロン・ネイルサロン・スクールが集った複合施設「tone village」の運営も行っています。
僕は誰かの歩んできた人生についてのお話を聞くのが好きです。さまざまな価値観に触れることで心が豊かになれるような、そんな気がしています。
これから複数回に渡り、僕がこれまで歩んできた人生について書いていきたいなと思っています。とにかく波瀾万丈な人生を送ってきたと自負しているので、これを読んだ誰かの心がちょっとでも豊かになれば幸いです。
それではお付き合いください。
5年目 スタッフが一気に辞め、お金も底を尽きる
会社が5年目に突入した頃、スタッフ数も13人となり、売上も1億を目前としていました。しかし、ここで大変な事態が起こります。スタッフが次々と退職をしてしまったのです。
原因は無理に会社を成長させてしまったツケです。仕事量が増え、スタッフみんな残業しないと仕事が回らない。僕自身もめちゃくちゃ忙しくてサポートができず、コミュニケーションも十分にとれない毎日。
結果的にスタッフは疲弊し爆発してしまいました。退職者を補充するために新たに人を採用しても数ヶ月で退職。その繰り返しでさらにスタッフは疲弊してしまう、そんな負のループに陥ってしまったのです。
スタッフがいなくなり、作り手が不足すると受注しても納品ができず、売上が減少していきます。会社のお金もみるみる少なくなっていきました。
僕はこの時「本当にもうダメかも」と思いました。
申し訳ないけど、これ以上は続けることができない。スタッフが次々と辞めていったショックと、仕事が回らない大変さで頭はもうパニックです。
そんなとき、一件の求人応募がありました。
僕はなぜかその人に惹かれ、何を思ったのか採用することになったのです。
会社のお金も底をつきそうで、来月分の給与も払えるかどうかの瀬戸際。それなのに、この採用については今でも不思議で仕方がありません。結果的にこのスタッフの採用が、会社としてのターニングポイントになったのです。
その後、会社としてのクリエイティブ力が一気に上がり、その実績が良いお客さんを呼ぶという好循環を招いていきます。ここから会社の業績が一気に回復へと向かっていきました。
東京事務所を立ち上げる
実績は会社にとって大きな影響与え、東京からの問い合わせも増えてきました。当時、問い合わせがあったお客様は東京であろうと会いに行っていました。すると決まってお客様から「遠いところ来ていただきまして、本当にありがとうございます」と言っていただきます。
この言葉は僕にとって本当に嬉しいことなんですね。
お問い合わせをして下さったからこそ会いに行くのは当然で、お会いできることも嬉しいことなのですが、同時にお客様に気を使わせてしまっていることに罪悪感を覚え、もどかしい気持ちが日に日に強くなっていきました。
それを解消するためには僕らが東京に事務所を出すしかありません。僕はもともと都会に憧れていたわけでもなく、ましてや東京に事務所を出すことなんて1ミリも考えていませんでした。
だけど、お客様に気を使わせてしまっている罪悪感が湧いてからは、お客様のために東京の事務所を立ち上げることにしたのです。
最初の事務所はなんと青山。
デザイン会社はおしゃれな場所にあるべき!という安易な考え方ですが、その甲斐あってか東京に限っては最初からものすごく順調でした。
・・・
一旦ここまででストーリーを終えたいと思います。
6年目からのお話はまた今度気が向いたら書きたいと思います。
最後に
会社を設立したのは2013年。
そこから紆余曲折ありましたが、現在では金沢でも事務所を立ち上げ、合計3つの拠点があります。従業員総勢33人、お問合せ年間600件以上、作ったサイトの数1000以上。※2023年12月時点
これらは、営業して得た成果ではなく、ホームページを育て続けた結果の数字です。そしてなにより、1人ではじめた会社に力を貸してくれたスタッフや周りの方のおかげでもあります。
これまで僕は、さまざまな経験の中で「失敗する方法」を学んできました。
いくつもの失敗を繰り返してきたからこそ言えるのは「しなくていい失敗」を回避して、本質に目を向けることで、向かうべき方向が見えてくるということです。だからこそ、現実的な方法で確実に成果を伸ばすことができたのだと思います。
経営は大変で、孤独です。
そんな想いも共有しながら、次の戦略を一緒に考えていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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