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お金で失敗しないために、事業計画はしっかり立てよう。


どうも中村です!

今日は僕がこれまで3回の起業の中で学んだ「お金にまつわる失敗」についてお話ししたいと思います。ビジネスの世界では、極端な話ですが、資金さえ潤沢にあれば事業を継続していくことができるんです。これは至極当然のことです。しかし、逆にどんなに優れた商品やサービスを提供していても、お金がなければ事業を続けていくことはできません。これも当たり前のことです。

僕の1回目の起業は23歳の時でした。ペット業界が成長していた時期で、特に犬の洋服や生活アイテムが注目され始めていました。そこで、犬に関するセレクトグッズショップを開こうと決めました。手元にあった資金は500万円。この資金で店舗を借りて、商品を仕入れ、販促を行い、ビジネスを軌道に乗せる必要がありました。

事業計画の甘さが・・・

しかし、ここで大きな失敗をしてしまいました。それは「事業計画をしっかり立てなかったこと」です。ざっくりとした計算はしていたものの、実際には売上予測が甘すぎて、すぐに資金が底をついてしまいました。

まず、テナントを確保するために不動産会社を訪ねたのですが、23歳という若さゆえに「この人、本当に大丈夫?」という目で見られてしまい、親身に対応してくれる不動産会社はわずかでした。ようやく見つけた物件を契約する際、敷金や礼金など予想外の出費がかさみました。

次に、商品を仕入れるために東京の展示会に足を運び、いくつかの仕入れ先を見つけたものの、若さと経験の浅さから、取引先もどこか冷ややかでした。それでもめげずに商談を続け、商品を選定していったのですが、ここでも大きな誤算がありました。

売上予測の大失敗

独立前、僕は地元で名の知れた店舗で働いており、1ヶ月の売上は1千万を超える規模でした。そんな金銭感覚だったため、自分のお店もある程度の売上をつくることができるだろうと楽観視していたんです。そのため、仕入れもかなりの量を購入してしまい、当初の予算を大幅にオーバーしました。

しかし、現実は甘くありませんでした。お店をオープンした初日は、関係者の方々が来店してくれたおかげで売上はそれなりにありましたが、2日目、3日目と売上がどんどん落ち込んでいきました。手元にあった資金は、オープン準備でほぼ使い切ってしまい、売上が伸びなければすぐに資金が枯渇するという危機的状況に陥りました。

事業計画の重要性を痛感

こうしてオープンして1ヶ月も経たないうちに、手持ちの資金はほぼ底をついてしまいました。原因は明らかでした。売上予測の甘さ、事業計画の未熟さ、そして「自分なら成功する」という過信。この過信が、冷静な計画の立て直しを妨げていたんです。

今振り返ってみると、あの頃の自分は、もともと勤めていた会社の感覚をそのまま独立時の売上予測に持ち込んでしまったことが大きな原因だったと思います。大きな企業の中での成功体験が、小さなビジネスを始める際に役に立つとは限らないのです。

起業時の事業計画と冷静な判断が大切

今、僕が企業をサポートする立場になって感じることは、事業計画をしっかり立てないまま起業してしまうケースが多いということです。特に、僕のように以前の職場で成功していた感覚が抜けずに、そのまま事業を始めてしまうことが多いです。

例えば、手元に使える資金が多いと、気持ちが大きくなり、計画以上に投資してしまうことがあります。しかし、事業を継続して成功させるためには、立てた事業計画を冷静に見直し、周りの意見やフィードバックを取り入れることが非常に重要です。

僕の場合も、もし当時、周りの人に事業計画を見てもらい、修正する機会があれば、もっと冷静な判断ができたかもしれません。

僕自身の失敗を通して学んだことは、計画なしに飛び込んでしまうと、すぐに資金が底をつき、ビジネスを続けることができなくなるという現実です。もしこれから起業を考えている方がいるなら、ぜひ事業計画をしっかりと立て、周りの人にアドバイスを求めながら進めていってください。

失敗から学ぶことは多いですが、最初からしっかりと準備をしていれば、その失敗も最小限に抑えられるはずです。

それではまた!


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