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誰の課題なのか?

家族との関係性に悩んでいる方がいらっしゃいます。
その方をAさんとしましょう。

Aさんは、
パートナーのBさんが自分対する態度を気にされていて、
周りの人に相談しています。

その対応として
家族関係を取り扱う関係性コーチングを勧められても、
Aさんは、Bさんが一緒に受けることが無いと言い、
関係性コーチングを受けることもありません。

関係性コーチングは、
関係する家族全員同席しての家族の対話の場なので、
全員の参加が必要なんですよね。

そんな何も変わらない状況の中、
Aさんは、どうやったら、
この先に進むことが出来るのでしょうか?

そこにある構造

構造として見えていることは、
Aさんは、Bさんの態度を気にされています。

その心の奥には、
Bさんがその態度を変えてくれることを
期待していることも見受けられます。

Bさんが変わることを願ってて、
周りの人に、そういうことを相談しているのかも。

でも、人は変えられないというのはよく聞くフレーズ。

ラバを水飲み場に連れて行っても
ラバが水を飲むかは限らない。
という比喩もあったりします。

さて、AさんとBさんの関係はどうなっていくのでしょうか?
それともそのままなのでしょうか。

私たちの課題共通の課題という認識を持つ

もし自分がアドバイスを求められたとき、

今自分の中で考えている課題、
それを、
私の課題、あなたの課題という、個人の課題ではなく、
私たちの課題にしましょう。

と伝えることがあります。

アドラー心理学では、課題の分離ということで、
誰の課題かを明確にするという考えがありますが、

Aさんは、Bさんの態度が悪いと思っている。

でもBさんは、全く課題意識を持ってないかもしれません。

逆に、

Bさんは、ABさんなりに色々とやっているのに
Aさんは全然喜ばないとか、文句ばかり言うとか、
Aさんの態度に不満を持っているかもしれません。

でも、聞いてみないと本当の所はわかりません。

もし、お互いが相手の課題だと思っていると、
課題を分離って全然出来ないですよね。

だれも自分の課題だと思っていない状況では、
いつまで経っても平行線のまま。
何も変わらないですよね。

ここは、パートナーとしてのAさんとBさんの関係性の課題。
私たちが解決をするための、私たちの課題とすることが出来れば、
一つの解決への糸口にすることが出来ると思います。

二人の課題という共通認識が出来れば、
その課題を解決するという協働関係を創ることもできるし、
その課題をテーマとして、関係性コーチングを受けることも出来るでしょう。

個人で思っていることを
私たちの課題とするのは、
敷居が高いと感じるかもしれません。

でも、
私たちの解決できないことがある
ということを私たちの課題として認識するだけでも、
変わります。

どんな形であれ、
私の課題、あなたの課題では無く、
私たちの課題があるとお互いに認識する。

それ自体、解決するための協働関係を創るキッカケになります。
私たちの課題があるという認識があれば、
それをテーマに関係性コーチングを受けることも可能になります。

私の課題、あなたの課題を
私たちの課題にすること。

大事なことだと思います。

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