伊藤コウ_忘日舎(通院中)

関心事:心身のリハビリ。整体。書物。音楽。人類の行く末。 仕事と暮らしぶり:介護。校正。編集。勉強中。 方向:また場所をつくります。 趣味:料理(やる気があるとき)。散歩。 注 ヘッダーの写真は著者本人。母のデイが決まり、身体が壊れはじめ、介護に疲れ始めた頃を忘れないために。

伊藤コウ_忘日舎(通院中)

関心事:心身のリハビリ。整体。書物。音楽。人類の行く末。 仕事と暮らしぶり:介護。校正。編集。勉強中。 方向:また場所をつくります。 趣味:料理(やる気があるとき)。散歩。 注 ヘッダーの写真は著者本人。母のデイが決まり、身体が壊れはじめ、介護に疲れ始めた頃を忘れないために。

最近の記事

あいまいさに耐えること

(殴り書きであるが、公表しておく。いま考えていることを記録しておきたいと直感したから) 宮地尚子『傷を愛せるか』を読んでいて、感銘を受けている。シンプルな言葉遣いで、生きるうえで大切なことが書かれている。これを読んでいる時、というか今週は酷い有様であった。体調不良もあるが、また例の人間との行き違いが発生し、無駄な精神の浪費をしたから。この本はその意味で、少し気分を楽にさせてくれるところもあった。暗い本ではあるが、むしろその方がしっくりくる。文庫化されて増刷を繰り返していたこ

    • 遅い台風に思うこと おじさん考 その3

      (ハートネットTVで尾崎世界観、井手上漠、松本俊彦、ヨシタケシンスケによる若者向けの番組を見ながら) 2024年8月末の1週間。自転車程度のスピードで進む台風に、気分的にも大いに振り回される。月曜日。頭がとにかく回らず、人の名前もうまく思い出せないような、強いブレインフォグに見舞われる。仕事帰りの疲労が激しく、そのまま銭湯に向かったもののうまく眠れず難儀。火曜はほとんど役立たず。水曜の仕事はかろうじてこなしたが、木曜も湿度が高く、季節の変わり目のしんどさを痛感する。アルプラ

      • 認知症ー「いま、ここ」で生きている人

        今日8月24日は母の誕生日だ。90歳を迎えた。卒寿だ。おめでとう。 グループホームに入居したのが先月の7月13日。なんとかいいところに入居ができたから、安堵している。 彼女が認知症の診断を受けてから今年で5年目。そのかん、二人暮らしの生活は少しずつ変容していった。介護を経験したことがある人なら、この容易に言葉にできない、厳しく、かつ異様な困難さをきっとわかってくれるだろう。 私は介護と仕事で、心身ともに限界だった。それがどのようなものであったかは、このnote の最初に書

        • 緊急事態宣言下の誤植に思うこと

          (この文章は4年前のものです。ただ、どうしても記録として残したいと思い、振り返りを兼ねて下書きとしてひとまず書き記しておきます) 2020年4月からは営業時間を変えて、意気揚々と次の展開を目論んでいたのだったが、そうは問屋がおろさなかった。店で手を動かしながら、別のことをぼんやり考えてみたり、仕事を離れて、例えば散歩の途中で書き留めておきたいことが浮かぶことは、少なくない人が経験しているはずである。  いつの日付かは忘れてしまったのだが、この写真を記録として残しておきたい

          景色の見えかた おじさん考 その2 本を読むおじさん

          かれこれ20年以上も前のことだが、京王井の頭線永福町駅前のドトールで見かけた男性を思い出す。そのドトールは井の頭通りに面していて、道路の沿うように作られた細長いつくりだ。おじさんは、その通りを背にして、カウンターでいつも本を読んでいた。私は彼の、ちょうど真向かいの丸机に座ることが多かった。 このドトールにはお世話になった。私の数少ない正社員時代である。平日の朝はモーニングセットを食し、仕事へ出かけた。休日はどうしていたかといえば、まずは昼近くまで寝ていたと思う。独身でパート

          景色の見えかた おじさん考 その2 本を読むおじさん

          景色の見えかた おじさん考

          京王線の代田橋駅から歩いてすぐのところに、和田堀給水所という大正時代に作られた施設がある。その中に、配水池として活躍していた建物があって、その上部に塔のようなものがある。 私の実家のある最寄りの駅は、もう一つあるのだが、自分が営んでいた書店を閉じて以来、最近は代田橋駅をよく使うようになった。理由は、介護施設でのアルバイトのためだ。私は1年前からそこで週に3日ほどお手伝いしている。なぜ、どうして、どのようにそこで働いているのかについては、追って書くことがあるかもしれない。

          景色の見えかた おじさん考