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勝利の鍵はテイクダウン。RIZIN LANDMARK vol.2感想レビュー

こんばんは。
本日、3/6に「+WEED presents RIZIN LANDMARK vol.2」が開催されました。

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LANDMARKシリーズは、その時その時のインパクトがある選手同士の戦いで、ナンバーシリーズにあるランキングやグランプリに紐づかない爆発力のあるカードを組むというコンセプトのもと、全5試合を配信メインで行う大会です。

メインの鈴木千裕vs平本蓮はもちろん楽しみですが、アンダーカードもかなり面白いカードが組まれました。

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OPはアンダーグラウンド感満載!
『地底を蠢く新たな生態系』
相変わらず素敵なキャッチコピー!

今大会の解説には、高坂剛、堀江圭功、くるみと、ほのぼのメンバー。堀江圭功はRIZINで初解説。解説にいるということは、もしかすると復帰の時期は近いのかな?

試合が始まる前にメインイベンター両名の控室に中継。
お互いかなりリラックスしている様子で、この辺はPRIDEとか昔のK-1を彷彿とさせますね。

そしていよいよ試合がスタート!

順に振り返って行きます。
それではどうぞ!

▼キャッチウェイト(63.0kg) 5分3R 
COROvs.増田拓真

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COROは、DEEPを主戦場とし、過去に朝倉未来,昇侍,瀧澤に敗戦したが、白川陸斗と引き分けているなど経験豊富。直近は一本勝ちで2連勝中。

増田は、CORO同様にDEEPを主戦場とし、2017年のデビュー戦こそ黒星を喫したものの、現在6連勝中の若手有望選手。

ともにRIZIN初出場で、正直DEEPでやれよという感じはありますが、やるからにはオープニングマッチに相応しい面白い試合をして欲しいです。

試合展開
1R増田が飛び込みながらのパンチで組み付く展開に。COROがテイクダウンしようとするが増田の腰が強く倒せない。逆に増田が払腰でCOROを倒す。COROもギロチンを仕掛けるが増田が何とか脱出。
2R増田がパンチを当てて組み付き、ジャーマンを決める。そこからグラウンドの展開に。COROも下からサブミッションを仕掛ける。
3R増田の打撃を嫌ってCOROが組み付いてコーナーに押し付ける。立ち上がられCOROが再度テイクダウン狙うも増田が耐える。離れて終了間際COROが最後パンチを当てて試合終了。
結果は、2-1でCOROの判定勝ち。

パンチでは押され、テイクダウンで劣勢になるも下から積極的に攻め、終了間際のアグレッシブさが響いてCOROがベテランの意地を見せた。
でも、なかなか静かなオープニングになっちゃいましたね。

▼バンタム級(61.0kg)5分3R 
魚井フルスイングvs伊藤空也

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魚井は、修斗を主戦場とした豪快なフルスイングファイター。直近ではRIZIN TRIGGER1stに出場し獅庵にフルスイングでKO勝ち。連敗から脱出した。

伊藤はRIZINバンタム級ジャパンGPに出場し一回戦で金太郎と戦い判定で敗れたものの、打たれ強さとアグレッシブなファイトでファンを惹きつけたが、昨年手塚基伸に敗れGRACHANバンタムベルトを奪われてのRIZIN再起戦となる。

ホコタテ対決でありサイコパス対決。
煽りVでも『ゾンビ型サイコvs通り魔型サイコ』と謂われていた。凄くヒリヒリする試合になりそう。

試合展開
伊藤が中央で圧力をかけるも、魚井もパンチを出すタイミンを見計らいお互い様子見が続く。中盤から魚井が蹴りを出して手数が出るように。終盤伊藤がテイクダウンを仕掛けて終了。
2R伊藤が組み付いてコーナーに追い詰める。ブレイクとなりスタンド。お互い打撃が交錯するも伊藤がテイクダウン。終了間際に魚井の蹴り上げと伊藤の踏みつけがお互い入る。
3R魚井から責めるも伊藤がテイクダウン。ブレイクでスタンドになり、再び伊藤がテイクダウン。魚井が下から関節技で攻めるも極めきれず試合終了。
結果は、3-0で伊藤空也の判定勝ち。

ホコタテ対決という感じにはならなかった。
でも、これがMMAだよね。魚井はやっぱり組まれると辛いっすね。下からなんとか関節技で攻めようしたのはグラップリング大会『IRE』に出場してた影響なのかな?
伊藤は持ち味があんまり出なかったね。是非一度流れた渡辺修斗との試合を見たい!

▼RIZINキックボクシングルール(※ヒジ有り)52.5kg 3分3R 
吉成名高vs.白幡裕星

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吉成は、ムエタイの二大殿堂のタイトル「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のタイトル統一。RIZINでも4度出場しすべてKO勝利。しかし、天心のRIZINラストマッチが実現せず一度RIZIN側と関係が拗れる。しかし今回、榊原CEOから謝罪があり再びRIZINのリングに上がることとなった。

白幡は、現KNOCKOUT-REDスーパーフライ級王者でこれまでRIZINに出場経験のある老沼隆斗、大崎孔希、石井一成と対戦しており、こちらもムエタイ技術が高い選手。

肘アリのキックルールとのことで、結構LANDMARKの雰囲気と合わさりかなり面白い試合になりそう。
そしてやっぱり吉成が圧倒して強さを証明する試合になると思います。

【試合展開】
左ミドルの蹴り合いからスタートし、徐々に吉成がジャブとローで様子を見て試合を作っていく。白幡もパンチとミドルを打つも距離を外されペースを掴めない。
2R吉成がプレッシャーをかけ、白幡が飛び込んだところを吉成が右フックを合わせてダウンを取る。白幡は立ち上がり強引に責め、飛び込んだところに吉成が左ストレートをカウンターで合わせて白幡が2度目のダウン。そこでレフェリーがストップ。
結果は、吉成名高の2R TKO勝ち

吉成名高強い!!1Rで相手の動きを完全にインプットした感じがめちゃくちゃヤバいっすね。これでRIZIN5戦全フィニッシュ。
このルールダト国内に相手いないので、キックボクシングルールでも見てみたい!

▼フェザー級(66.0kg)5分3R 
昇侍vs.鈴木博昭

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昇侍は、PANCRASE、DREAM、DEEPでトップファイターたちと鎬を削り、RIZIN初参戦は朝倉海にKO負け。RIZIN28からフェザー級に転向し鈴木千裕にKO勝ちするもRIZIN TRIGGERで萩原京平にTKO負けし、今回再起戦。

対する“怪物くん”こと鈴木博昭は、元SHOOTボクシングチャンピオンでボンサイ柔術にも所属している。RIZIN LANDMARK1回大会でMMAデビューし奥田啓介に1RTKO勝ち。大晦日の萩原京平戦では萩原にテイクダウンで塩漬けにされ持ち味が出せず判定負けとなり、こちらもRIZIN再起戦。

昇侍はインタビューでテイクダウンを臭わせているが、昇侍は最近打たれ弱くなってる気がするので一発鈴木の打撃貰って負けちゃいそうだなと。
お互い萩原京平に負けての再起戦なので、今回こそは負けられないですね!

【試合展開】
1R鈴木が右ストレートからミドルキックで距離を保ち、組み合ってのテンカオを入れる。昇侍がパンチを打ったところにカウンターが入り昇侍がグラつき、ラッシュをしかけ、昇侍もなんとか打ち返すも左フックがもろに入ったところでレフェリーがストップ。
結果は、鈴木博昭の1RTKO勝ち

向き合ったときに昇侍の体調が良くなさそうだった。そして爆発力半端ない!我々が求めていた試合はこれですよ!果たして次は誰になるのか?

▼フェザー級(66.0kg)5分3R 
鈴木千裕vs.平本 蓮
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)

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鈴木は、PANCRASEネオブラッド・トーナメントフライ級で優勝後に総合格闘技から離れキックボクシング団体KNOCK OUTでKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級初代王者に輝いた。そしてRIZIN31で総合格闘技に戻るが昇侍に1RにKO負け。再起戦のRIZIN TRIGGERでは山本空良に判定勝ちするも不完全燃焼。続くKNOCK OUTで強敵タップロンに豪快に1RKO勝ちし完全復活し、今回のメインを任される。

平本は、K-1でゴンナパー・ウィラサクレックやゲーオ・ウィラサクレックといった強豪外国人選手にKO勝利し注目を浴びたが、K-1のリングから離れ、19年にRIZINへ移籍し芦田崇宏とのキックボクシング対決で完勝。20年大晦日のRIZIN.26でMMAデビューし萩原京平と対戦するも、2R TKO負けを喫しそこからアメリカでの武者修行を経て約1年3ヶ月振りの試合となる。

鈴木が組みに行くとは思えず、そうなると平本的に鈴木はかなり相性いいと思う。あとはやっぱり平本蓮がどれだけ強くなってるのかは正直未知数なので、ここでスカ勝ちできれば、今年は平本蓮の年になるかもしれません。

【試合展開】
平本蓮がパンチでプレッシャーをかけるもカウンターの右ストレートをもらいダウンしかける。何とか立て直し逆に平本もパンチをあて打ち合いとなる。今度は平本が鈴木の打撃をくらい、そのままテイクダウンされパウンドをうける。そこから平本が立ち上がり四つ組の展開。ブレイクになり平本が肘とフックで終了間際ダメージを与える。
2R鈴木が組み付き四つ組の展開が続き、ブレイク。鈴木が再度テイクダウンを狙い成功するのトップキープで3Rへ。
3Rは平本が打撃勝負したいところに鈴木がタックルにいき、コーナーに押し付け時間を使う。そしてブレイクになるという展開が続き、そのまま試合終了となる。
結果は、3-0で鈴木千裕の判定勝ち

あーーーーー
平本蓮の復帰戦は、判定負けかぁ。。。
やっぱり1Rに鈴木が打撃戦で平本の出鼻を挫いたのがデカかった。鈴木は1Rに出し切ってそれ以降は組み付くという作戦だったのかな?今後レスリング強い選手と戦ったらかなり厳しそうだが、果てして。

平本は、全体的に打撃戦しか勝機が見い出せてなかった。あとやっぱり総合格闘技はなかなか強くなるのには時間がかかるんだなと。。
試合後に、すぐ試合するとのことなので次戦楽しみ。
結局、平本蓮の次戦を楽しみにしちゃうんだよなー

■勝利の鍵はテイクダウン

今大会のMMAの試合で思ったのは、テイクダウンが鍵となったと思いましたね。

打撃戦になると思われた伊藤空也vs魚井フルスイングと、平本蓮vs鈴木千裕は、結局最後はテイクダウンが鍵となって勝負が決まったし、1試合目のCOROvs増田は逆にテイクダウンされたCOROが下から攻め続け印象がよくなり判定勝ち。
逆に、昇侍は怪物くんをテイクダウンすると宣言していたが、その展開にならずに打撃決着。

選手にしか分からない駆け引きや情報戦もあるのだろうが、やっぱりMMAって奥が深くて本当に面白い。

あと吉成名高はマジでバケモンでした。

試合数は5カードだけですが、結果めちゃくちゃ満足感ありましたね!
選手、関係者のみなさん本当にお疲れ様でした!

そして週明けには4月大会の参戦選手も発表されるとのこと!
とうとう、RIZINに外国人選手が帰ってくるか?

これからも見逃せませんね!!

そんなわけで、今回はこの辺で。

お疲れ様でしたー!

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