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【どうせ在宅だし】豚の角煮を5日間煮込み続けた結果②

多趣味な人間(たしゅみぴ) のTHEゆうきです。

前回の記事で豚肉を鍋にぶち込んでからの3日間をご紹介させていただいた。

ここまでざっくり振り返ると、
・3日間でだいぶホロホロになった。
・大量の脂を取り除いたのでさっぱりしてそう。
・部屋がラーメン二郎の臭いがする。

4.四日目

さて、4日目。
ここで重大なミスをしてしまう。

「ちょっとそろそろ食べてみたいな」

ほんの気の迷い。人生とは一瞬の迷いで崩れ落ちていくものだ。しかし多くの人間は、全てが崩れ落ちてから気がつく。あのとき、間違いを犯してしまっていたことを。

四日目を迎え、ホロホロの豚をどうしても食べたくなってしまった僕は、ここで味付けを始めてしまう。

まずは煮汁を濾して、ゴミを取り除き

醤油:みりん:酒:砂糖=1:1:1:0.5
そこに煮汁を少し加えて、四日目にして味付けを始めた。

これが後に最大のミスであることがわかった。

4日目の朝から煮込んで、迎えた夜。
どうしても我慢ができなかったぼくは、ついに豚の角煮を食べることにした。
(味玉は途中から追加した。ひっひっひ)

うまひょーーー!!!!
このテロテロ感、ホロホロ感、口に入れる前からジューシーなのが想像できる!
これはこれは、ビールと一緒にいただきます!

最高かよ。最高かよ。
口に入れた瞬間、脂がフワッととろけて、豚肉の旨みがジュワッと広がる。まさに最高の豚の角煮である。

ただ、すこし醤油の味が薄く感じたし、もう少し豚肉が柔らかくなることを期待した。
まだ味付けは1日目だし、味も染み込んでないのかな。ぼくは引き続き煮込み続けることにした。しかしこれが最悪の決断となった。

5.最終日(五日目)

昨夜もコトコト煮込み。朝鍋を見たら、また脂が少しだけ出ていた。

まるで夜に咲く桜のように。
白い脂が、漆黒の豚バラを彩っていた。

その桜に見とれながらも、ぼくは気づいたことがある。あれ?なんか豚が縮んでない?

そう、昨夜、醤油で煮込み続けた結果、豚の角煮はかなりギューッとしてしまった。味付けを急いだことを後悔したぼくが、怒りのまま握った握りこぶしのように…!

もうやめようか、とも思ったが、
最終日だしせっかくだからこのまま煮込んでみた。煮込んでみたら柔らかくなるんじゃないかな?とか血迷って。

さらに煮込んでから夜見てみると、
なんかもう黒い。あの真っ白だった豚さんはどこに行ったんだい?

食べてみる。

脂は引き続き柔らかくて美味しい。
でも赤身だった部分はガッチガチ。おい!
しかもしょっぱい。おいおい…!

完全に失敗した。昨日味付けをしないで煮込み続けるか、味付けをした時点で止めておけばよかった。

あのとき、一時の食欲に負けて味付けを始めた自分をぶん殴ってやりたい。

あのとき、一時の好奇心に負けて煮込み続けた自分をぶん殴ってやりたい。

人はいつだって失敗に気づくのは後になってからだ。僕はカチコチでしょっぱい豚の角煮を食べながら、泣いた。

まとめ

・豚を煮込む時は味付けを急ぐな。

・一時の快楽に負けるな。

・丁度いい、でやめろ。

豚の角煮からこんなにたくさんのことを学べるなんて、思ってもいなかった。

最後まで読んでくれてありがとうございました。