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◉説法グランプリを見て感じたこと【お寺の日々#180】

フジテレビで放送された「説法グランプリ」。

昨日、その感想を書きましたが、個人的な細かい感想になったので、今日はもう少し全体的な観点から、感じたことを書いてみたいと思います。

「説法グランプリ」は、TVerにて4月20日まで無料視聴が可能です。

ご覧になっていない方は、どうぞご覧ください。

▼90秒で心に沁みる!説法GP◆現代人の心に沁みる説法12連発
https://tver.jp/episodes/epmcfoo6gi

◆日頃からの努力

テレビ収録で緊張感がある中での法話ということで、ご出演の僧侶の皆様、お疲れ様でした。

声援を送りながら、番組を拝見していました。

あの舞台に立つには、何か目に止まるような活動をしていないことには、その機会は得られません。

そして、その活動の背景には、日頃からの努力があるはずです。

努力の積み重ねがあるからこそ、ああした舞台に立つ機会が得られたことを想像すると、声援を送りたい気持ちになりました。

また、今回の番組の企画が生まれた背景には、法話によって心が安らいだり、生きる支えになるという事例や可能性があったからこそ、番組となったのだと思いました。

そう考えると、お寺や様々な現場で、日々法話をされている僧侶の方々、それを支える寺院関係者の皆様に、頭が下がる思いがしました。

◆ショート法話

番組では、90秒という時間が限られた中で法話をするというルールがありました。

短い時間で法話をすることは、とても難しいことです。

私も以前、YoutubeやTiktokのショート向けに、60秒以内の動画を作ったことがあります。

私が感じた「ショート法話」の難しさは、仏教の本質的な部分が抜け落ちてしまうという点でした。

聞き手が身近に感じられるテーマや事例を、仏教に紐付けつつ端的に語るのですが、これが結構難しいんです。

簡単に理解されるようにする中で、どうしても本質的な部分が抜け落ちてしまう。

そこが難しくて、個人的にも納得がいかず、4本くらいつくってやめてしまいました。

しかし今、法話に求められているのは、「短い時間でありがたく感じられる話」でもあると思います。

時代としては、どんどん短いものにシフトしています。

個人的には、長尺で聞き応えのあるものも好きですが、「端的に知りたい」「手軽に体験できる」という時代の要請に応えることも、大事なことだと思います。

深く味わわれるものも用意しておきつつ、お寺や仏教への入り口としては、「短い法話」や「お寺の掲示板の言葉」など、気軽に触れられるものを用意しておく必要性も感じています。

今回出演されていた天台宗僧侶の小林恵俊さんは、Tiktokで「ショート法話」を投稿されていますが、素晴らしい法話の数々です。

▼小林恵俊さんのTiktokはこちら
https://www.tiktok.com/@eshunsame?_t=8laimOfqfh3&_r=1

仏教を端的に語る難しさもありますが、そこに挑戦していくことも大事なことだと改めて感じました。

私ももう一度、「ショート法話」をつくってみようかなと思いました。



今回、出演された方の中にも、短い時間で法話をする難しさを感じられた方もおられるかと思います。

ですが、短い中にも仏教の味わいと個性が溢れるお話が多かったです。

とても勉強になり、励みをいただきました。

ご出演、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

2024.04.15(火)記す

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【信行寺 今後の催し】
◉オンラインお寺参り
・4月27日(土)午前7時~約30分間
・内容:読経・法話

◉朝参り
・5月5日(日)午前8時〜約30分
・内容:読経・ストレッチ・法話

◉永代経法要
・5月17日(金)、18日(土)13時30分~15時頃
・内容:読経・講演
・講師:尾角光美さん(一般社団法人リヴオン代表理事)

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