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◉平和の鐘【お寺の日々#231】

8月15日、終戦の日の正午。

平和を願い、信行寺にて鐘をならしました。

ロシアとウクライナの戦争や、ハマスとイスラエルの戦争が始まってしばらく経過しました。

21世紀の現代に、これだけの戦争が起こることを、10年前に想像したでしょうか。

戦争は一度始まってしまうと中々止められないということを、私たちは今、まざまざと見せつけられています。

以前も書きましたが、戦争をしてはいけないと思うのは、戦争になれば、戦争や国家が中心になり、一人ひとりの生活や願いは後回しにされてしまうことです。

一人ひとりが自らの生活を送れたり、自由を主張できるのは、社会が安定していることが条件であることがよく分かります。

以前、とある方が言われた言葉で、記憶に残っている言葉があります。

「私たちは戦争をしないために、あらゆる努力をする必要があります。あらゆる努力をしなければ、平和は実現しません。平和は当たり前ではありません。平和の有り難みが忘れられた時、人類は戦争を始めます。平和とは、それほど脆いものなのです。」

平和とは、あらゆる努力をしないと実現せず、維持できないこと。

一度戦争を始めたら後戻りはできないこと。そして一人ひとりの生活や願いは後回しにされてしまうこと。

終戦から七十数年が経つ日本で、私も含め戦争の本当の悲惨さを感じたことのない世代が多くをしめる現代において、こうしたことを私たちは今一度考える時期に来ているのではないでしょうか。

今世界は、戦争に傾きつつあります。

戦争や紛争の終結と、恒久的な平和の実現を願ってやみません。

「世のなか安穏なれ」親鸞

南無阿弥陀仏

2024.08.15(木)記す

▼世界が戦争へと向かう中で私たちは

▼戦争。人はなぜ殺し合うのか。

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