大切な人を亡くした方へ。7つのメッセージ
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私たちは生きている中で、大切な方との死別を経験することがあります。その別れによって起こる感情は様々です。お互いの関係性や、お別れの仕方によっても感じ方は変わり、一様ではありません。
悲しみや後悔はもとより、介護が長いような時には安堵の思いさえ、感じることもあります。こうした様々な感情が起こることは、自然なことであり、おかしなことではないと言われます。人と比べるものではありませんし、こうあらねばならないというものでもありません。
ですから、自分が感じるままに、その感情を受けとめることからはじめてみても良いのかもしれません。
一般社団法人の「リヴオン」という団体があります。こちらの団体は、「グリーフサポート」と言って、喪失による感情のケアの大切さを世に広める活動をされています。
一般社団法人リヴオン – グリーフから希望を (live-on.me)
その「リヴオン」さんが紡がれた言葉で、「なくしたことを大切にするための7つのことば」というものがあります。素敵な言葉ですので、今日はご紹介させていただこうと思います。
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第1条 悲しんでもいい 落ち込んでもいい
「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。でも、時に心の奥にある声に耳を傾けてみてください。悲しむこと、落ち込むことは自然なことです。
第2条 自分を許してもいい
別れを経験して「わたしが悪かったんだ」と、自分を責めることがあります。それは相手の存在が、あなたにとって、それほどまでに大事だった証なのです。自分の限界を認め、許してもよいのです。
第3条 考えない、思い出さないときもいい
別れを直視しないのもまた自由です。辛いから考えたくない、思い出したくない。そんな気持ちも大切にしていいのです。思い出したい時が来れば、その時に思い出せばよいのです。
第4条 自分自身を大切に
我慢をしてはいませんか？我慢も立派で尊いことです。でも、一番大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること。自分を大切にすることに許しを与えてもよいのです。
第5条 助けてもらうこと
「お互いさま」。別れは誰もが経験をします。だからいま、辛いのなら、支えてもらってもよいのです。そしていつか、恩を返したり、送ったりすればよいのです。「助けて」は悪いことではありません。
第6条 みんなちがって、それぞれにいい
同じことを前にしても、感じ方はちがいます。人それぞれである、ということ。「どちらが重い、軽い」というように、経験を人の中から取り出して比べることはできません。ちがいをちがいのままに、感じるままに。
第7条 自分の人生を歩んでいい
自分の人生を生きること、たのしい時間をもつこと、失ったことさえ忘れていること。それはいけないことではありません。失ったことを大事に抱きながら、あなたの人生を歩んでいくことは、きっとできます。
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このような言葉が紡がれているのが、「なくしたことを大切にするための7つのことば」です。「いいな」と思った言葉や、心にぐっときた言葉はあったでしょうか。
私たちは、大切な人と別れていく中で、様々な感情を抱きます。「その感情のどれも、おかしなものではありませんよ」「悲しみや後悔も、時には安堵さえも、自然なものですよ」。そのように思える言葉が綴られています。
大切な方との別れは、人生の中でも大きな出来事です。私たちは、自分が感じるままに、その感情を受けとめることからはじめてみても良いのかもしれません。
本日は、「なくしたことを大切にするための7つのことば」を紹介させていただきました。少しでも心が安らいだり、温まるようなご縁となれば幸いです。
合掌
福岡県糟屋郡 信行寺（浄土真宗本願寺派）
神崎修生
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