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【僧侶が身に付けておきたい話法】003

皆様、こんにちは。僧侶の神崎修生です。

このコラムは寺院関係者向けのもので、現在は、「僧侶が身に付けておきたい話法」というテーマについて、数回にわたり考えています。今回はその第3回目です。

さて、この連載では、ご自身が人前で話す場面を想定して、ワークを設計しています。ですので、ただ話法を知識として頭に入れるというだけでなく、話すための準備を具体的におこなっていきます。流れとしては、以下のようになります。


「僧侶として実際に人前で話す場面を想定する」→「話法を知識として頭に入れる」→「話法に基づいて、話すための事前準備をする(目的を明確にする、相手を知る、聞き取りをおこなう、話の流れを設計するなど)」→「実際に人前で話してみる」→「うまくいったところ、いかなかったところを評価する」→「繰り返し改善する」

この過程を繰り返すことで、実践を通して話法が身に付くように設計しています。さらに、話法を身に付けるだけでなく、具体的な場の改善につなげるようにも設計しています。どういうことかというと、話法を知識として頭に入れ、実践を通して話法を身に付けるだけに留まらず、人前で話した時に聴き手の心を動かし、その場が変容していくところまでも含めて設計をしています。

それはつまり、ご自身が僧侶として人前で話す時に、その思いや願いが、目の前の方に確かに伝わり、その心が動かされていく、そして、お寺との出遇い、仏法との出遇いを喜んでいただける方が増えてくる、お寺のサンガが活気づいていく、取り組みへの賛同者が集まり推進されていくというような未来を想定しているということです。

ですので、そのような未来を具体的に想像しながら、連載を読み、ワークに取り組んでいただければと思います。


さて、前回は、人と話をする上で、「目的を明確にすること」と、「聴き手を知ること」の重要性について考え、ワークをしました。今回は、「聴き手の理性と感情を意識」し、「さらに聴き手を知るためのワーク」をおこないます。そもそも、聴き手を知らなければ、何を話してよいか分からず、当たり障りのない、漠然とした話に終始しがちです。

相手の心が動くような話は、どのようにしたらできるのか、今回も考えていきたいと思います。


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