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"ステイホーム"で納税 自動車税、固定資産税を控えた今、スマホ決済比較~請求書支払い関連(2of2) プロダクト比較編~

はじめに 前回までのあらすじ

前回の投稿では、払込票(請求書)におけるスマホ決済についてユーザ目線で比較をしてきました。
こちらではもう少しそれぞれのプロダクトについて深堀りをしてみたいと思います。

各プロダクト比較分析

ここでは、マーケティングでよく使われる手法である3Cや4Pの観点から各プロダクトについて比較してみたいと思います。

3Cでみた各社

3Cについての説明は省略させていただきますが、ここでは各社になりきってみて(なりきれてないじゃんというコメントはご遠慮くださいw)3Cの観点から考えてみたいと思います。
※3C: Company(自社)、Customer(顧客)、Competitor(競合)

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市場規模についてはこちらに、

コンビニでの収納代行は年々増加しており、約9兆円/年、9億件/年の規模に達している

とコメントがあったのと平成25年(2013年)時点のデータだったので仮として10兆円と記載しました。

4Pならぬ3P的な観点からのプロダクト分析

4Pについての説明は省略させていただきますが、ここでも各社になりきってみて(なりきれてないじゃんというコメントはご遠慮くださいw)考えてみたいと思います。
※4P: Product: 製品(サービス)、Place: 加盟店、Promotion: 販促、Price: 価格
Priceは今回は対象外としています。

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以上からLINE Pay 請求書支払いはユーザ向けの還元キャンペーンなどは弱いものの使える加盟店や自治体を増やすための収納代行事業者や後払い事業者との提携が先行者だけあり進んでいるように見えます。
これにより、今後のパートナーエコシステムが期待できると言えるでしょう。
一方PayPay請求書払は収納代行企業などパートナーエコシステムはLINE Pay 請求書支払いに比べて弱いものの営業力でカバーしているからなのか
対応自治体数はLINE Pay 請求書支払いよりも多いと言えるでしょう。
au PAY請求書支払いはまだサービスリリースしたばかりであることもあるので、今後の伸びに期待したいです。

カスタマージャーニーにおける主観的な評価

実際にユーザとして使ったときに感じた感想をもとにここではマーケティング要素ではなくサービスの使い勝手等のプロダクトの観点で評価してみました。

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au PAY請求書支払いはPayPay請求書払いおよびLINE Pay 請求書支払いとは差があることは否めない

この一言につきます。ただ、この一言で具体的にどういったことが??とお思われる方も多いと思うので、以下個人的な感想含めてコメントします。

チャージの快適度はLINE Pay、PayPayが優れている

※各種チャージ手段がありますが私が実際にチャージをする際に使ったことがある手段のみ言及しています。
やはりサービス展開をしてからある程度時間がたっていることもあってか、LINE PayとPayPayはチャージ手段が優れているように見えます。au PAY請求書支払いもクレジットカードでのチャージに対応している等利便性が高いのですが、au PAYのアプリの仕様なのかチャージに時間がかかったりエラー画面が表示されチャージがスムーズにできないことが多かったように感じます。(私の環境だからという理由ならいいですが・・・)
一方LINE PayとPayPayについてはLINE Payはチャージ&ペイを適用してしまえばチャージ自体をしなくても決済ができるというのは最大のメリットではないのでしょうか?

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また、「ステイホーム」の今だからこそカードを持っていない方でもオンラインでの銀行口座チャージに対応している銀行が多いことがメリットでしょう。PayPayも同様にアプリ上での銀行口座チャージが可能になっており、コチラもスムーズにチャージが可能です。また、3Dセキュア設定済みのヤフーカードでならばクレジットカードでのチャージが可能なところはPayPayのメリットではあるかと思います。

払込票(請求書)のカメラの読み込み性能はPayPay請求書払いが最強

ここでは実際に払込票(請求書)のバーコードを読み込む際の快適度についてのコメントです。表題の通りPayPay請求書払いの読み込み性能はLINE Pay請求書支払いと比べても圧倒的に優れていると感じております。
au PAY請求書支払いもLINE Pay 請求書支払いもバーコードを読み込むときには基本的に読み込み対象バーコードの正面からスキャンをすることが求められることに対して、PayPay請求書払いのそれは多少横からであってもカメラがバーコードを読み取りをしてくれます。
これはおそらくカメラの読み込みエンジンのAIが優れているのではないか?と思われます。そのため、払込票の読み込みをするのにとても快適です。
LINE Pay 請求書支払いはバーコードの形に合わせて横長のカメラロールになっているところがユーザからみたときに合わせやすいのではないでしょうか?

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au PAY請求書支払いは同じ払込票を1度目の読み込み時および2度目以降の読み込みにかかる時間が異なりました。実際にストップウォッチで読み込みまでに要する時間をはかってみたところ

1回目: 3.70秒
2回目以降: 2.27秒

と1度目の読み込みまでに時間がかかるようでした。(手動でのストップウォッチのため誤差はあると思うので参考程度にしてください)一方でPayPay請求書払いやLINE Pay 請求書支払いはこのようなことはなく読み込み回数によって読み込み速度が変わるということはないように感じました。

決済の流れ

結論から申し上げますと、各プロダクトを使っている上での慣れもあるため、個人の好みに左右されると思われます。
ただ、これだけでは何を言っているのかわからないとなってしまいますのでユーザとして使ってみた経験をもとに以下コメントします。
個人的には慣れればLINE Pay 請求書支払いのほうが楽に感じました。
ただ、前述の通りカメラの読み込み性能や選択画面がシンプルなPayPay請求書払のほうがユーザフレンドリーに思える方もいるかも知れません。
上限金額は税料の納付については、LINE Pay 請求書支払いもPayPay請求書払も300,000円ですが、税料以外はPayPay請求書払のほうが上限額がコンビニ収納代行と同じ300,000円なので、高額の請求書の払込の場合はPayPay請求書または250,000円上限のau PAY請求書支払いのどちらか使いたい方をお使いになることになります。また、PayPayアプリでは過去に決済をした事業者を請求書支払いアイコンをタップすると確認も可能なところもユーザフレンドリーではないかと思います。

還元率

こちらについては前回の投稿に記載をしているのでコチラをご参照ください。

カスマタージャーニーにおける主観的な評価まとめ

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最後に

駄文ではありますが税金シーズンでの「ステイホーム」が叫ばれる今だからこそやったら便利だと思われる納税方法について2回にわけて比較検証をしてみました。
これからこの領域のサービスはどんどん対応する企業や自治体も増えて、より一層のキャッシュレス社会が実現するのではないでしょうか。
コチラの領域はまだまだPdMとしてのスキルもないため前回の投稿よりも拙い文章になってしまったかもしれませんが、最後までお読みいただきありがとうございました。





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