2.私が所属しているゼミでは?
今,博士課程に進学し,新しいゼミにてあれこれと準備しています.
ということで,聴覚障害者の当事者研究における情報保障の2つ目です.
1. そもそも聴覚障害ってどういう障害?
2. 私が所属しているゼミでは?
3. 聴覚障害者の当事者研究って何かある?
4. 国内学会発表
5. 国際学会(国際会議)発表
6. 日本における学術手話通訳の課題
ここで述べるゼミについては,修士課程までに所属していた,筑波技術大学 白石研究室です.
まだスマホに対応していないので,PCからご覧いただくのを推奨いたします.
そもそも,筑波技術大学 天久保キャンパス内では,聴覚障害者学生が通うキャンパスとして定めているため,基本的に教員の皆さんは日本手話or日本語対応手話を用いることとなっています.
しかし,それでもコミュニケーションを図る上で,音声情報が入りにくいことから,視覚的な情報(文字)によるやりとりが重要になっています.
白石研究室内で用いているツール
そのため,視覚的な情報によるコミュニケーションを図るために,この白石研究室内で下記のツールを用いていました.
1. Slack(チャットツール)
ゼミ以外ではチャットでコミュニケーションを図る
2. Scrapbox(共有ノート)
進捗報告書,論文まとめ,先行研究まとめなどに使用
3. Google Drive(クラウドストレージ)
備品購入リストや英語翻訳リストなどに利用,過去には進捗報告書などにも使用していた.
4. Dropbox(クラウドストレージ)
論文データを保管する場所,後は大きなデータを共有する際に利用
5. Office(Word, Excel, PowerPoint)
学会発表資料や学会に投稿する論文の作成,データ分析に利用
3~5のツールはもう既にどこでも誰もが使っていると思いますので,ここでは説明を省きます.
1. Slackについて
まず,1.Slackでは,近年急激に研究室やベンチャー企業で普及し始めたチャットツールです.このチャットツールの便利な機能は,実は聴覚障害者にとっては助かります.
・チャンネル
メンバーや研究テーマによって話す場所を変えられる.LINEのグループ機能に似ている.
・スレッド
決まった話題に対しての会話が1つにまとめてくれる.
・ファイル共有
Google DriveやDropboxを連携することで,ファイルを共有するのをスムーズに.しかもスレッド機能を用いることで,そのファイルに対して会話することができます.
・メンション
伝えたい相手のIDを使うことで,今の会話は誰に向けてしているのかわかる.しかも,通知が来るので,直ぐに気づくことができる.
サラッと見てみると,これで?と思うかもしれませんが,聴覚障害者にとっては今この瞬間は誰に対して何を話しているのかはっきりとわかるからです.しかも,今誰かが記入しているのか見えるので,発言しても良いのかタイミングも把握しやすいです.
このようにSlackは様々なツールの便利なところを集めたようなツールなので,ゼミ以外でもスムーズにコミュニケーションを図れています.
2. Scrapboxについて
2.Scrapboxでは,去年度からゼミに導入し始めたばかりですが,リアルタイムでも非リアルタイムでも共有できるツールです.しかも,「あの論文をまとめたページ」にアクセスできるように,進捗報告するページにリンクをすぐに貼り付けることも可能です.Wikipediaと同様な機能です.
また,それぞれのユーザーアイコンもありますので,このコメントは誰が入れたのか分かりやすくするために,そのアイコンを記入することも可能です.
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