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2024年10月に読んだ本(7冊)
10月は7冊の本を読みきり、1月から数えて読了本の数は77冊になった。
10月 最後に読み終えた『中卒でも年収1億円』は、著者の桜庭匠さんと商談させていただいたご縁から読みはじめた異質の本だ。感想は後述する。
1〜9月に読んだ本はこちら👇
今月からは、書籍の中の著者の言葉を軸にして 読了本を紹介していきたい。
野村ノート
選手というのは、自分の存在価値を知ってくれる人がいれば、「この人のために死んでも構わない」と思えてしまうから不思議だ。「土は己を知る者のために死す」という言葉があるが、リーダーのためという思いから、「チーム優先」に変われるのである。
スポーツ界の「名将」と呼ばれる方々の本を、毎年1冊は読んでいるので、今年はノムさんの古い本を読んでみることに。
偏見っぽい表現や、好き嫌いの記述も多かったが、ファッションへのポジティブな言及や、問題児と呼ばれる選手とのコミュニケーションの方法など、イメージとは少し違う体験談やエピソードがたくさんあって楽しめた。
引用した箇所は、「自分を信じてくれた人(監督)に対する忠誠心の高さ」について言及している部分だ。
これはスポーツ選手に限らず、多くの人が経験し、共感できる内容だと思う。自分以上に自分を信じてくれる人がいたら、その人のために全力でがんばりたくなる気持ちはとてもよく分かる。
野球哲学のベースには常に「人格形成」「人間教育」があり、選手ひとりひとりの「プロ野球人生」ではなく「人としての人生」を見ながら指導されてきたんだと強烈に感じることができる一冊だった。
社会を変える学校 学校を変える社会
だから僕は「納得しない」ってやっぱり大事なことだと思っています。
工藤さんの書籍は過去に何冊も読んでいるが、本書では対談相手である植松努さんの強い意志を終始感じる内容だった。
引用した箇所は、その植松さんの意志の強さを象徴する言葉。
まわりの人たちやその場の空気にに合わせて、無理に自分を納得させたり、流したりすることに慣れてしまうと、自分で思考を深めたり、調べたりすることをしなくなってしまう。
「自分が納得するまで納得しない」ことは、一時的に敵をつくるが、物事を本質的に理解するために、考え続ける力を養うことができる。
私自身もなかなか「納得しない」タイプの人間だ。植松さんのこの言葉は、そんな私の性格や気質を肯定してくれた気がして、嬉しくなった。
スキー場は夏に儲けろ! 誰も気づいていない「逆転ヒット」の法則
攻めるときこそ脇が甘くなりがちなので、コスト管理を徹底し、次につなげる投資を実現させていくことが大事なのです。
「大変だけれどもやればできて、コストメリットのある外注コスト」は、基本的にはすべて内製化を目指す
本業でインバウンド対応支援をおこなっているため、その勉強として手に取った一冊。(※インバウンドというよりも国内の観光客を増やした施策とプロセスが詰まった本です)
地域の「隠れた資産」の見つけ方や、チームの作り方などが学べるが、特に私が印象深かったのは「コスト管理」への意識の高さだ。
施設を運営・経営していく以上、コスト管理は避けられないが、観光客を「もてなす」、新しい施設やサービスをつくって「攻める」時の、コスト管理の意識や考え方について細かく触れられていて、本業の事業でもより強く意識していこうと感じさせてもらえた。
音声配信の教科書 声のブログをはじめよう
「広告はない方が良い」というのが常識で、Youtubeなども「広告なしには課金」という流れがある中で、広告継続でリスナーさんが喜んでいただけるというのは面白いですね。
〜中略〜
音声広告は、「広告」というより、「好きなパーソナリティのお気に入りのもの」という認識をリスナーさんが持っているのかもしれません。
10月下旬に、前職でつながりのあった方から連絡があり、音声コンテンツに関するお仕事の仮オファーをいただいた。(まだ正式にはいただいていない)
1年くらい音声コンテンツをつくっていなかったので、復習のつもりで読み始めた。
基本的な情報がわかりやすく解説されていることはもちろん、音声メディア・コンテンツ特有の「広告」の捉え方の違いが学べたことは大きかった。
最後の章で、リスナーや配信者の“生の声”が紹介されているのだが、音声コンテンツのメリットを網羅的に再認識することができて、この部分だけでも読む価値があると思った。
食のハラール入門 今日からできるムスリム対応
ムスリムといっても、解釈や宗教実践は多様で、認証レベルの対応を求める人から豚肉さえ避ければよいと考える人まで、求めるものも多様である。
最初から完璧なハラール対応をしてからムスリムをおもてなしするというのではなく、まずはすぐにできることからはじめて、実際のムスリム消費者とのやりとりのなかから学びを深め、対応できるスキルを上げていこうというのが本書の提案である。
本業でベジタリアン対応の食事を開発・販売しているのだが、ハラール・ムスリム対応に関しては勉強不足を感じていた。
10月中旬に施設見学込みのセミナーに参加した後、この本を読みはじめた。
礼拝や断食などムスリムの文化・習慣についての深い解説はもちろん、2001年に発生した「インドネシア味の素事件」や認証制度、様々な考え方のイスラム教徒がいることなど、「リアル」な内容が満載で大いに参考になった。
「ムスリム対応」と聞くと、ややこしくて複雑なイメージを持つ方が多いのが現状だが、「はじめられるところからはじめる」ことの重要性を深く理解することができた本だった。
頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる
大切なのは、ただ出ていってやることです。何も考えず、人にどう思われるかを気にせず、なんらかの結果にこだわることもなく、ただやることなのです。
私たちは人生においてしばしば、分析にこだわりすぎ、起こりうるあらゆる結果をあれこれと考えすぎて、チャンスを逃してしまうことがあります。もちろん、慎重な検討が必要なものごともありますが、目の前の瞬間により注意して生きていれば、正しいことを感じとれるようになってくるものです。
子どもに対してイライラしたり、就寝時間が不安定で日中の集中力にムラが多かったため、瞑想に解決策を求めた。
(過去、「10分間瞑想」を2ヶ月ほど続けたことがあったが、その時のやり方が悪かったのか、大きな効果を得ることはできなかった)
本を読んでみて、自身のやり方の改善点に気づくことができ、さらに瞑想の奥深さや“他者への効果”を知ることもできた。
瞑想を再開して、まだ数日しか経っていないが、まずは3ヵ月継続させて効果を実感するところまでいきたい。
中卒でも年収1億円! “やる気"だけで夢は叶う
地元の友人・先輩・後輩、それにSNSでの募集やスカウトと、これもホスト時代に学んだ「思いつく努力をすべてやる!」を実践すれば、なんとかなるものです。
前述の通り、著者と直接お会いしたことがキッカケになり、読みはじめた一冊。
青森でヤンチャをしていた桜庭さんが美容師になるまでの過程や、ホストでの成り上がり、美容室を開業してからの苦労、不動産投資をはじめるまでの経緯が端的に書かれた冒頭部分で一気に引き込まれる方が多いのではないだろうか。
経験を通じて学んだことが、素直で分かりやすい文章に落とし込まれていて、嘘がないことが伝わってくるから不思議。
引用した「思いつく努力をすべてやる」というシンプルな行動指針に私自身が影響を受けて、アクションを起こしまくった10月でもあった。
今月のベスト本
瞑想に関するいくつかの思い込みに気づくことができた本だった。
特に下記の「他者のためになる」という気付きは、瞑想の捉え方を根本からあらためる素晴らしい節でした。
東洋から西洋に伝わった時点で、瞑想はなぜかあっというまに「自分のため」だけのものになってしまいました。それも最初はしかたなかったかもしれません。しかし時間とともに、私たちはこれをもっと他者のためにもなるトレーニングにしたいと考えるようになりました。
その他、好きな箇所を紹介させてください。
私たちは始終何かをすることに忙しくて、ただじっと心を休めることの意味をかえりみることさえありません。私たちは「何かをする」ことにとり憑かれていて、そこには「考える」ことも含まれます。
私たちはなぜか、幸福こそが人生のあるべき状態であり、そうでなければ何かが間違っていると思い込んでいます。この思い込みに基づき、私たちは肉体的にも精神的にも感情の上でも、不幸の原因に抵抗しようとします。ものごとがややこしくなるのはたいていそこからです。
瞑想はただ君の心を大きな明るいライトで照らし、よく見えるようにしているだけだ。この明るいライトは意識だ。ライトをつけた時に見えたものが気に入らないとしても、それは日ごろの君の心の動きをそっくりそのまま映しだしているの
往来の激しい道路のことを思い出してみれば、それは道端から立ち上がって車のあいだを走っていき、往来をコントロールしようとするに等しい」導師はそこで言葉を切りました。「これはかなり危険な戦法だ」と言って、彼は再び笑いだしました。