数学の問題を前に、どうして手が動かないのか。
以前、「惜しまないで、手を動かすことが大切」ということを書きました。
ただ、頭では手を動かした方がいいとわかっているけど、実際に問題を前にすると、何も手につかないという人も多いのではないでしょうか?
今回は、どうして手を動かせないのか、そして、どうしたら手を動かせるようになるのかということを考えてみたいと思います。
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1.いきなり解答を書こうとしている。
問題を読んで、すぐに「解答」を書こうとしていませんか?最初からキチンとしたものを書こうと思っていると、書く内容のハードルが上がってしまいます。
もしかしたら、(数学のできる人はすぐに解答を書き始める)というイメージがなんとなくあって、それにならっているのかもしれません。
でも、企画書やレポートを書き始める前に、ノートに考えをメモしたり、構成を設計したりしていませんか?
数学の問題を解くときも同じです。解答は、見通しが立ってから書き始めればよいです。
問題を読んですぐに見通しが立つ場合でない限り、いきなり「解答」を書こうとするのはやめておきましょう。
まずは、問題の余白やメモ欄を使って、問題を理解し、具体的な数字で確かめたり、書き並べたり、計算して実験してみたりしましょう。
2.武器が何もない、 丸腰で挑んでいる。
もし、本当に何を書いていいのか、何を計算していいのかわからない場合は、問題を解くための考え方や知識が足りていない、いわば丸腰の状態で挑んでいるのかと思います。
数学の問題を解くためには、先人の解き方を見て、数学の考え方のエッセンスを学ぶことが大切です。
丸腰で問題に挑むことは、バタフライをイメージだけで泳ごうとすることと同じです(実際に高校の授業でありました…)。
数学の海に溺れないように、知識と考え方という武器を身に付けましょう。
全くわからない場合は、もう少し簡単な問題から経験を積みましょう。
解答を見るときに気をつけて欲しいことは、解き方を覚えるのではなく、考え方を学ぶことです。
考え方を理解して、問題を解く過程を再現できたら、武器が身に付いてきていると言えるでしょう。
3.スマートに解こうとしている。
楽したい!スマートに解きたい!という気持ちは、もちろん大切です。その憧れは、学びの推進力となり、考える力を鍛えるために役立ちます。
ただ、ごりごりやればなんとかなる!という気持ちも大事です。憧れを抱いて、うんうん唸っていても、スマートな解法はなかなか出てきません。
ちょっとダサいと思うかもしれませんが、手を動かしてゴリゴリやるのも数学です。
ゴリゴリやっているうちに、あれ、これスマートに解けるじゃん!ということも往々にしてあります。
そのときはゴリゴリの形跡は見せずに、スマートな解答を書きましょう。
まずは人目を気にせず、地道に計算したり、書き並べたりして、着実に力を付けていきましょう。
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数学との向き合い方は、その人の数学の経験やライフスタイルによって千差万別かと思います。
ぜひトライ&エラーで、いろんな方法を試しながら、毎日10分くらいでもいいので数学の時間を取り入れてみてください。
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