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”せとぎわのちから”からの今

学生の頃、”せとぎわのちから”という本に私は生きるエネルギーをもらっていた。

それほどまでに生きる気力を失っていた。

自分の内側にある想いに意識を向けることの重要さなんて知らず、

誰かに話を聴いてもらいたいとすら思えなかった。

心の中にあるものが何なのかも分からずにただ泣き続けて生きてきた。

その結果、胸のあたりが突然痛みだした。
常にではないその痛みは突然襲ってきては呼吸するだけでも痛苦しく胸を押さえ治まるまでの数秒間耐えていた。診察してもらっても原因不明で分からなかった。

針治療、温熱療法、リフレと民間療法を受けても変わらず、
徐々に回数は減っていったものの、10年近くは続いていた。
その間、生理痛・卵巣嚢腫・子宮筋腫、低血圧症なども次々に発症し、漢方にもお世話になってかなり薬漬けで私の体は相当ボロボロだった。

そう、私が自分自身を癒す必要性があると”受け入れるまで”にかかった時間はずっと心身共に辛かった。でも表面上ではそれを出さずにいた。

それが、ハワイへロミロミを学びに行き、クム(先生)にハグをされただけで号泣する毎日を過ごしていたら、帰国する日、自分のこころの中にあった卵にひびが入り、閉じこもっていたもう一人の私が生まれた感じがしたのだった。
これは私のヒーリングが完了したというよりはむしろその逆で、始まり。

そこから帰国して10年経つが、現在胸の痛みは完全に消え、子宮筋腫も、卵巣嚢腫も、謎の体調不良は消えてしまった。不調への治療は一切せず、したことは自分のこころの中に隠していた想い、忘れていた怒り、悲しみと向き合うこと。10代の頃よりも40代前の今の方が圧倒的に元気に過ごせている。

それもこれも、自分のせとぎわのちからをどこかに持ち続けていて、諦めずに自分のこころと向き合ってきたからだと確信している。

治療や薬がダメと言いたいのではない。
それが必要な時もある。あっていい。

でも、何かしらの不調を感じた時にこれからの時代は
同時に自分の内側へも意識を向ける人が増えることを願っている。

きっと回復が早くなるから。
不調を感じた時よりもきっと元気になるから。






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