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株式の成り立ちについて〜基本編〜

目安時間:5分

当記事は、
ビジネスや就活で役立つコンテンツを5分程度で読めて、直ぐに実践できるをコンセプトにTHE Professional運営メンバーが執筆したものです。

こんにちは。THE Professional運営事務局の樋口です。

実は最近 ”株” に興味が湧いてきまして、今回は「株式」について少しまとめて見ました。

「そもそも株ってどうやってできたの?」
「ニュースでよく見る日経平均株価ってあれ何?」
「東証一部上場とかよく聞くけどあれ何?」

といった疑問を解消していければと思います。

株ってそもそもなんでできたの?

株の歴史を見ていきましょう。
古くは、1600年に世界初の株式会社として設立されたイギリス東インド貿易会社、そしてその2年後にできたオランダ東インド貿易会社にまで遡ります。

当時は、大航海時代と呼ばれ、ヨーロッパの国々が植民地を求めてアジアや大西洋側へ進出していった時期でした。
特にアジアにある『コショウ』が欧州人には人気で、ヨーロッパの気候では手に入らないとされていたため、大変高価なものでした。
しかし、アジアまで船で行くは莫大なお金がかかる上に、事故のリスクも高い事業でした。

それまではイギリス東インド貿易会社のように、航海に出資してもらい、無事に船が戻ってきたら利益を分配し、配当を支払うというのが株式投資の考え方でした。
しかしオランダ東インド貿易会社は、このアジアへの航海を長期スパンで確実に利益を得るために、ジャワなどの現地に各拠点を作ろうとしました。これには、長期の出資が必要なため、資金を何十年単位や半永続的単位で募ることにし、利益が生まれた都度、配当を払って行く方法をとりました。

これが今の株式投資の誕生の仕方です。


株・株式ってなに?

そもそも株式(略称”株”)とは何を指しているのでしょうか?

1 株式会社の資本の構成単位。
2 株主としての地位。株主権。
3 株券。
(引用:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E6%A0%AA%E5%BC%8F/#jn-44168

辞書だとこのように書いてありますが、意味そのもので何をいっているのかわかりませんね。w

株式を理解する上では、「企業」の仕組みを知る必要があります。
企業は、利益を生み出すことで社会貢献をしています。その中では、新商品を開発したり、新しい事務所や支店を設けたりと、事業をドライブする上でターニングポイントとなる時がいくつも現れます。
その際、自社の資金では賄えないようなものでも、外部から資金を調達することでその展開をスムーズに行うことができます。

資金調達の主な方法は大きく分けて2つあり、
⑴エクイティファイナンスの「株式発行」
⑵デッドファイナンスの「銀行からの借り入れ」と「社債発行」です。

その中でも株式発行とは、

「株券」と呼ばれるその会社の信用証書なるものと引き換えに、投資家からお金を得るものです。
投資家はその株券を持っている限り、企業の業績の上がり幅に応じて、配当をもらうことができます。しかし、株式投資とはその企業の一部を所有することとなるので、企業が倒産してしまうと投資した金額は戻ってはきません。あくまで会社のオーナーのような立ち位置です。(これが借り入れや社債とは違う部分です。ただし、「有限責任」と言って、たとえ会社の倒産時に株を持っていても、その会社の負債を追うことはありません。)


”東証一部” とか ”上場” とかあれ何?

皆さんテレビで、

「今日の日経平均株価の終値は・・・」

というようなアナウンサーの声を聞いたことがあると思います。

日経平均株価とは、東京証券取引所一部上場の日本を代表する企業225銘柄の株価を平均したもので、日本経済のバロメーターとも呼ばれるものです。
味の素や日本電気やヤマハなどの大企業が名を連ねています。年に一回に日本経済新聞社が対象企業を改定しており、最近では2016年にシャープが外れ、DeNAや楽天が加わっています。

株とは、先ほども申し上げた通り、企業の所有権を証明するもので、それを購入した人は業績に応じて配当を得ることができます。
しかし購入したい人もいれば、今は持っているけど売りたいと思っている人もいるわけです。そんな彼らの橋渡しになっているのが、証券取引所及び証券会社なのです。

証券取引所は、「東京証券取引所(=東証)」と「大阪証券取引所(=大証)」、「名古屋証券取引所(名証)」が三大証券取引所と言われています。実際はその他にもたくさんの証券取引所が存在します。株式会社自身が、どの証券取引所に株式を取り扱って(販売して)もらうかを決めて、証券取引所に取り扱ってもらう(販売してもらう)許可をもらってから、証券取引所で株式を売買できるようになります。株式会社が自分の株式を、証券取引所(株式の販売店)で取り扱って(出品して)もらうことを、「上場」といいます。
(引用:https://batque.com/feature/63

証券取引所には、国内外からたくさんの銘柄の株価の情報が集まりますが、それら銘柄を世界中の投資家が見て売り買いをするのは現実的ではありません。そこで証券会社が間を取り持って、「〇〇の銘柄を〇〇分買いたい/売りたい」という投資家たちの注文を証券取引所に投げて取引を円滑にしています。

株価が高くなったり、低くなったりする理由について詳しく知りたい方はこちら


一般的に ”株式投資” と聞くとこのように取引所に上場している日経225のチャートを見て取引をすることを思い浮かべがちですが、これは単に投資家同士の株の売り買いのゲームに過ぎないので、長期保有して配当金をもらうような本来の株式投資ではないとも言えます。(いわゆるトレードと呼ばれるものです。)
また上場していなくとも、株式会社と名のつく会社には当然ながらすべからく株式が存在していますので、どんなに小さな会社でもその会社が株式発行(資金調達)をしていれば株式投資が可能です。

”エンジェル投資家” や ”VC(ベンチャーキャピタル)” などはむしろそうした未上場の会社に投資して、経営のアドバイスをすることで持っていた株の価値をあげて、上場のタイミングなどでそれを売ることで利益(キャピタルゲイン)を得ています。

「エンジェル投資家」について詳しく知りたい方はこちら
VC(ベンチャーキャプタル)について詳しく知りたい方はこちら

まとめ

株式投資はもっと奥深いもので、今回は基本の「き」にも至っていないほどです。
企業のフェーズ(シード、アーリー、ミドル、レイター)や企業の資金調達の方法で投資方法も変わってきます。
何事もそうですが、歴史や主体などから物事を多面的に見ていくことで、その本質に迫ることができます。
ぜひ参考にして見てください。


この記事はビジネスの基礎力を身に着ける、外コン/外銀/ベンチャー/企業を目指す若者向けのコミュニティ、The Professional運営が書いたものです。
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執筆担当 樋口
THE Professional 運営
福岡出身。趣味は釣りとバスケとカラオケ。
EC領域での採用業務経験あり。将来的には都会の喧騒から抜け出し、田舎で小洒落なカフェを開いて隠居したい若者。