将来の夢とかありますか？

と、初対面のおじさんに聞かれました。
私は、馬鹿正直なので、少し考えた後

「具体的な夢や目標はいえないですけど、少しでもやりたいと思ったことは諦めるみたいな生き方するのは、嫌ですね」

とだけ答えた。なんじゃそれ。我ながらなんじゃそれ。

発展途上の生き方。何やっても上手くいかないなんてのは当たり前だし、何やっても上手くいくなんてのもそれは何もやってないだけだし。それでも何やっても上手くいかない状態から1/1000からできるようになっていって、それがきっと楽しいんだろうなぁ。

楽しいと努力ができます。努力が楽しいと継続することができます。

そんな楽しく努力した成果が、その道のどえらい人に褒められました。憧れの人と同じ土俵で生きてる人。その人に評価されるチャンスをくれたのもその夢とか聞いてきたおじさんです。

おじさんは私に権利を売ります。なーんにもない私に、憧れの人と同じ仕事を一回だけさせてあげるよっていう権利です。もちろん、私には人望から何から何までないので、凄い人の力を借りたところで商品になりません。

私は、買いません。金もなければ未来もないからです。おじさん折角いろいろ良くしてくれたのにごめんね。

でも、諦めたくなぁ。なんて。いつか、本当に同じ土俵で、憧れたちと一緒に生きたいや。全然悔しいとかじゃないんだけどね。もっと楽に生きるはずだってできるんだけど、それでもこの生き方は辞められない……なんてね。