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ランニングの行動デザイン

ランニングのお供に

今日もご覧いただきありがとうございます。

最近、オーディオブックに興味が湧いて、Audibleを始めてみた。

そして、最初に聞いてみたのが、精神科医の樺沢紫苑先生の『精神科医が見つけた3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法』である。

詳細をここで語りたい所ではあるが、長くなりそうなので、次の投稿にゆずるとして、

そもそも、オーディオブックを自分の生活に導入してみようとした理由として、まず前段階として、ランニングを習慣にしたいと思った事がきっかけとしてある。
そして、はじめに、ランニングをするにはどの時間帯が自分にとって適切であろうかと考えた。
仕事終わりだと、その日のモチベーション次第によりけりになってきて、習慣にはなりづらそうである。
それに、仕事が終わってからランニングするとなると、帰りが遅くなり、妻や子供とのコミュニケーションの時間を幾分削ることとなる。
それは避けたいところである。

したがって、朝に持ってきたほうが良さそうだ。
ちょうど、早起きも習慣づけたいと思ってた所なので、丁度具合も良し。
朝早くだったら、家族も寝ているし、仕事終わりみたいに、日中に決断しすぎて脳疲労に陥っていることもないから、挫折するリスクも少なそうである。
あとは、布団から出て、ランニングシューズを履いて、一歩外に出る決意がつくかどうかのみである。

しかし、わたしは贅沢であり、せっかく朝早く起きた時に子供たちが寝ている間の貴重な静けさの中で本を読むことにも充てたいのである。
そう思い悩んでいた時に、閃いたのが、ランニング中にAudibleを聴こうということ。
これだったら、読みたかった本も聴けるし、ランニングも出来る、Audibleを聴けることがランニングのきっかけにもなるし、行動デザインには最適である。

書籍『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ/早川書房)によると、習慣形成には3段階のループがあるという。

脳の中で起こっているこのプロセスは、3段階のループだ。第1段階は「きっかけ」で、これは脳に無意識で行うモードに切り替え、どの習慣を使うかを伝える「引き金」である。次が「ルーチン(きっかけに反応して起こる慣例的な行動や思考)」で、これは身体的なものだったり、脳や感情に関わるものだったりする。そして最後が「報酬」で、これはある具体的なループを、将来のために記憶に残すかどうか、脳が判断する役に立つ。

このループにより、きっかけと報酬が相互につながると、強力な期待や欲求が生まれる。
その時、そこにひとつの習慣が誕生する事になるという。

まずは「きっかけ」として、ランニングが出来て、なおかつ、Audibleも聴ける環境を作る。
これがきっかけとなって、「ルーチン」として朝の決まった時間にランニングする。
それによる「報酬」はAudibleにより、ランニング中の約30分〜60分の間に勉強も出来るということである。
そして、そもそものランニングにより、フィジカルやメンタルも整うことになる。
そうなると、もっとやりたいというきっかけとなり、いいループが出来る。

人生ヌルゲー化

総務省統計局が2016年に実施した「社会生活基本調査」によると、社会人の勉強時間は平均1日6分だったという。
その6年後、2022年に実施した同調査によると、平均1日13分だったことが明らかになっている。
なんと、約6年の間で、たったの「7分」しか増えていない計算となる。

社会人の勉強時間がたったの1日13分は嘘でしょと思ったのだが、まったく勉強していない人がほとんどを占めているため、勉強時間の平均が極端に少なくなっているそうなのである。

1日13分だったら、週にすると91分。
ランニングを週に2回、1回約45分とあとは日常生活でのプラスアルファをAudibleによる耳勉にでも充てれば、充分に凌駕できる時間である。
あとは、それ以外は移動時間や日常に座学でもすれば、簡単にはるかに平均を超えられる。

次に肥満に関してであるが、厚生労働省の2019年国民健康・栄養調査によると、男性の33.0%、女性の22.3%が肥満という結果が出ている。
日本では、男性は約3人に1人、女性は約4人に1人が肥満なのである。

ちなみに世界はどうかというと、英医学誌『THE LANCET』によると、世界で肥満の人が10億人(約8人に1人)を突破したという研究結果が出ている。

ここから見えてくるのは、日本は世界的にみても肥満率が高いということ。

ランニングのメリットとして、ダイエットや痩身効果は期待するほど、あまり高くないとはされているが、メンタルを整えるにはうってつけである。
メンタルとフィジカルは相互に影響しあうものなので、ランニングによりメンタルが整えば、おのずとフィジカルも整い、結果ダイエットにはプラスに働く。

まとめとして、Audibleを報酬としてランニングをすることは、ついでの勉強時間も確保できて、社会人の勉強時間の平均を簡単に上回れる。
社会に出ると思いの外、勉強しなくなる人がほとんどだという統計から見ると、少し頑張って勉強を習慣化するだけで、頭1つも2つも抜け出せる。

加えて、ランニングは肥満の予防にもなり、3〜4人に1人が肥満の日本において、そこから脱却できることは、デメリットなどないに等しく、メリットしかないのである。

書籍『ハーバード大学医学部で研究してわかった、「絶対に失敗しない」5つの健康習慣』(高橋栄/幻冬車)によると、

「運動をカプセルに入れて商品化てきたら、どんな薬よりも有効だろう」という言葉がある。それくらい運動の効用は多岐にわたる。

とあるように、運動をしない理由なんてないに等しいのである。

コツコツと勉強を継続出来て、健康をコントロールすることが可能であれば、後はこの日本に生まれた点も加味すると、人生はヌルゲーと言ってもいいのではないだろうか?

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