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完璧を目指さない


ときにはゆるさが大事

ダイエットにおいて、陥りがちなのが、自分の理想を掲げ、そこに向かっていく道筋を完璧に仕上げたいあまりに、ちょっとしたつまづきが、ドカ食いややけくそ食いを招いてしまうことである。

こうした効果は、「どうにもなれ効果」と呼ばれる現象で、さまざまな研究結果から明らかになっている。

小さな失敗のせいで、自信が崩れ落ちてしまい、もう絶対成功できないと思い込んでしまうのである。

これに対抗するには、一度や二度のちいさな失敗は些末なこと、とるに足らないこととして、自分を許してあげることである。

誰にでも、そんなことは起こり得るのだと認識することが大事である。

失敗を前提条件に組み込むのである。

書籍『自分を変える方法』(ケイティ・ミルクマン/ダイヤモンド社)では、マリッサという著者の同僚が、毎日走るという目標を10年以上も継続し、健康を維持してめまぐるしいキャリアについて回るストレスを上手に解消できている秘訣が語られている。

それは、週に2回までの非常措置を自分に許すというルールである。

書籍では、こうした非常措置を、

マリガン(ゴルフで使われる用語で、「ペナルティなしのやり直し」)

と呼んでいる。

こうした予防策を講じておくと、柔軟性が生まれ、逆に1週間において一度もマリガンを使わないことが多くなるという。

こうしたマリガンを設定しておくと、心理的に余裕が生まれ、一度や二度の小さな失敗でも多めに見ることができるようになり、結果、自信を失わずに自己肯定感が保たれるので、成功につながる確率が上がるのである。

成長のマインドセット

完璧主義者ほど、失敗を成長の糧として捉えることができずに、挫折の憂き目にあうことが多い印象がある。

失敗をどう解釈するか、それによりその後の人生が大きく左右されるという。

「困難なことを成し遂げる能力は生まれつきのものだ」と思う人は、戦う前から諦めてしまう傾向になりやすく、失敗から学びを得ることができない。

「自分は成長過程にあり、よくなっていける」と信じる人たちは、挫折に見舞われたときにさらに努力する傾向にある。
失敗から多くのことを学びとろうとする、
結果として、大きな成果を上げることが出来る。

失敗とは、学びである。

いついかなる時でも、学ぼうとする意欲によって成長は促される。

ゆるさが大事である。

小さな失敗には目をつぶり、逆に小さな成功には大げさにこれでもかとファンファーレと盛大な拍手喝采を送るのである。

そうすれば、レジリエンスが高まり、行動変容に加速がかかる。

「できると信じれば、半分できたも同じ」という格言があるが、裏を返せば、できないと思うと、係数がゼロとなるわけだから、やる前から失敗が見えてしまうこととなる。

マインドセットを制するものは人生を制するのである。

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