見出し画像

チームメンバーの選び方

チーム編成は5人が最適だという話を前回の記事で書きました。そうすると次に気になるのは、どのような5人を集めればいいのかというチームメンバーの選び方ですよね。それもアメリカ出張のときに向こうのディズニーやユニバーサルの人にいろいろ聞いてきました。

タイプの異なる5人を集める

結論、タイプの異なる5人を集めろと言われました。
例えば得意なスキルが5人とも異なる、物事の考え方が5人とも異なるという感じですね。(もちろん考え方がバラバラでまとまるのかという疑問もありますが、それはまた別途ビジョンを絡めてお話します)
同じような人間がチーム内にいても仕方がないと。よく自分がもう一人いたらとか聞いたり、自分でも思ったりしますが、それはただ自分のできる仕事のスピードが上がるだけであって、発展性はないと断言されていました。
たしかに自分が複数人いたところで同じ考え方しかしないですから、多面的な価値は生まれませんね。

ところで・・・
タイプの異なる5人を集めろと言われても、そもそも見極められるのか?スキル別で集めるにしても5種類定義できるのか?という疑問が湧いてきました。当時酒の席ということもあり、勢いで聞いてみたら「まずはエゴグラムでそれぞれの点数が高い人を集めればいい」と答えてくれたんです。

エゴグラムとは

エゴグラムというのは、心理学者E.バーンの人格分析モデルで5つの人格的要素から、その人の人格を明らかにするというものです(かなり端折った説明ですが)。エゴグラムで調べていただければ無料の診断もあるのではないかと思います。
いくつかの質問に答えるだけで分析結果が出てきます。
5つの人格的要素というのは
CP:厳しさ
NP:優しさ
A:論理性
FC:明るさ
AC:従順性
というものです。
それぞれ0点から20点で表現されるのですが、点数が高い方がその要素が強いということです。例えばCPが20点の人はルールにめちゃくちゃ厳しい人ですし、0点に近ければルーズな人となります。

ちなみに・・・
この記事に使った画像は私のエゴグラム結果です。ACが低いですね。従順性が低い、すなわちマイペースで自分勝手な傾向があるということです笑
でも経営者はACが低めに出るようですね。やっぱり自分のやりたいようにやるということでしょうか。

エゴグラムでタイプの異なる人が混ざると

このエゴグラムでCPが一番高い人、NPが一番高い人、Aが一番高い人・・・のようにそれぞれの点数が一番高い人を5人集めればいいと言うわけです。
そしてそうするとどうなるかというと、CPが高い人とCPが低い人が同じチームになると、CPが高い人はCPが少し下がってきます。逆に低かった人は高くなっていきます。中和されるイメージですね。
エゴグラムって生まれ育った環境から形成されるらしく、環境によって変わるらしいんです。だからチームメンバーによって変わってくるんですね。

そしてもともと高かった人が少し低くなるとどうなるか。
CPの場合、高いと厳しいということなので、ビジネス上はいいイメージがあるかもしれませんが、厳しすぎるのも周囲からすれば息苦しくなります。何事もほどほどがいいですから。その人が少し人間らしくなるわけですね。
でももともと高かったので、CPを状況によって高くすることもできるわけです。

すなわち、人としての器が大きくなるんです。状況によって厳しさや優しさを使い分けられるようになります。Aであれば論理的にもなれるし、感情面でも寄り添うことができるようになります。人として成長するんですね。
だからエゴグラムでタイプの異なる5人を集めることに意味があるそうです。
こればかりは私もマネしてみましたが、たしかにいいような気がするという感じですね。
なぜこんな言い回しかと言いますと、なかなかエゴグラムでタイプの異なる5人って見つからないんですよね笑
私の場合、サービス業さんがクライアントであることが多いのですが、サービス業の人ってNPが高い人が多いです。そうするとチーム内でエゴグラムをやってみたら、みんなNPが高いとなることが多く・・・

エゴグラムでタイプが似ていたらどうしようもない?

そんなことが多かったらどうなるんだろう?やっぱりタイプの異なる5人を集めるのって難しいのでは?
そう思って続けて質問してみたんですね。そう簡単にエゴグラムでタイプの異なる5人も難しいんじゃないかって。
そうすると、たしかにそうだって言われました。そういうときにはエゴグラムじゃなくて、人の本質で判断するんだと答えてくれました。これがかなりのノウハウだったんですね。僕はこのノウハウで組織設計をしていると言っても過言ではないくらいの内容でした。それはまた次回アップします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?