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人を見る目を養うならテーマパーク

エゴグラムで特徴の異なる人同士をチームメンバーとして選ぶ。そんな話を前回記事でしました。とはいえ、そんなに都合よくエゴグラムのタイプが異なる人がそろったりもしません。サービス業に従事している人はNPが高かったりしますから。そんなときの対応です。

最終的には統計学だ

エゴグラムで都合よくメンバーが構成できるのか?と聞いたときにアメリカのディズニーやユニバーサルの関係者は、「たしかにそんな都合よくはなかなか実現しない」と答えました。じゃあどうすればいいのか?その答えは
「最終的には統計学だ」
ということでした。
よく生年月日を使ったものってあるじゃないですか。動物占いとか。あれだと自信満々に言うんですね。こういうのは東洋が発展していると思ったら、欧米もそういう研究を自社で行っているところがあるのだとか。たしかにテーマパークとなれば多くの人が集まりますし、生年月日は必然的にデータとして蓄積されますから。

占いかぁと思っていたら、
「占いじゃない、統計学だ」
というので、話を聞いてみたら、人の行動特性や発言内容などから思考のクセを分析すると生年月日である程度の分類ができるのだとか。私もそういった分類をクラスター分析とかで行うので、ここから前のめりでした。
分析の結果、まったく同じではないけど、東洋の占いと結果が似ていることがわかったと言ってきたんですね。
理系の私も占いと言われると半信半疑ですが、統計学と言われると使えるかもとそのときに思いました。

すぐに占いだと言われる

それなら早速使ってみようと思うじゃないですか。日本でやってみるとだいたいこう言われるんですよね。
「占いでしょ?」
って。
だって動物占いって言うくらいですから笑
ここで統計学って言っても煙に巻いた感じがあって、さらに胡散臭さを与えてしまう。占いが好きな人ならいいですけどね。でもそういう人ばかりではもちろんありません。
ということもあり、特に活用することもなく帰国後、半年が過ぎました。

転機となった異動

帰国して私は社内の業務改善系の部門に異動しました。これは自分で希望した異動です。ちょうど中小企業診断士の勉強をしていたので、勉強しながら実践もできるのではと思っての異動希望でした。

それがなぜ転機となったかですが、異動してからいろんな部門の業務改善を行っていくわけです。現場を知っている部門ならまだしも、知らない部門からすると予算が削られるとか、人員を減らされるとか非常に敵対視されます。でも顧客のため、その部門で働いている人たちのため、そして会社のために話し合って最適なことをしなければならないのです。でも敵対視されているから話し合いになかなかなりませんでした。
(テーマパークはいろんな部門があり、それぞれに特徴があるので、一辺倒なやり方ではまったくうまくいきませんでした。もちろんその環境がこのノウハウを作り上げてくれたのですが)

そこで私は提案方法などいろいろとアプローチを変えてみました。例えば、会議設定はメールなのか、口頭の方がいいのか、会議に参加してもらえたら、順序どおりに話すのか、結論から話すのかみたいなイメージです。
そうすると当たり前かもしれませんが、人によって合うアプローチと合わないアプローチがあることがわかりました。そしてあるアプローチがうまくいった人の行動や考え方をまとめてみると、共通点があることもわかりました。

統計学とアンケートの両面から見る

これならその人の特徴から、組織設計できるのでは?考え方が合う人を組み合わせたり、組織の中でもそれぞれの人にあったコミュニケーションをとれるのでは?そんなことを考えました。

でも付き合いが長かったり、その人を観察することで特徴がわかるので、実用的ではなかったのです。
そこで考えたのがアンケート。例えば好きなものから食べますか?苦手なものから食べますか?こんなことを聞きます。それを数十問実施して、特徴を導き出す。
これは一定の効果はありました。欠点はアンケートなので、回答者の主観が混ざったり、こうありたいという願望が回答されることもあるということ。さすがにそこまでは見抜けません。

そこで出来上がったのがリーダー+30のノウハウでもありますが、生年月日とアンケートを併用するというもの。
アンケートで答えていただいた内容をベースにはしますが、統計学も使って回答を補うという感じです。これなら統計学としての一般的な特徴と、アンケートの結果によるその人ならではの特徴が組み合わさります。

これで組織診断するとおもしろいくらいに人間関係が見えてきます。よく言われるのが
「会ったことない人のことまで、どうしてそこまでわかるの?」
ということです。
生年月日と数十問のアンケートでわかっちゃうんですね笑

実際の内容はリーダー+30のページをご覧ください。質問項目は当社のノウハウですので、クライアントにしか公開していませんが、統計学の部分は動物占いとかいろんなものがありますので、いろいろ試されてみてもおもしろいのではないかと思います。統計学ですから絶対当たるというわけではもちろんないですが、かなり当たります。

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