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アメリカが広島長崎に原子爆弾を落とした本当の理由

戦争は、
戦争を始める人たちの大嘘に国民が洗脳されることから始まります。

そして、戦争が起こった後も、いかに正義の戦争だったのかと大嘘で正当化された言い訳を、また洗脳され続けます。

戦争をしでかした人たち、とりわけ、戦争に勝ったとする人たちは、何をしても許され、騙されて犠牲になるのは、いつだって大多数の一般国民です。
 

広島に原爆を投下した 16時間後、当時のアメリカ、トルーマン大統領は、「パールハーバーを攻撃した日本には当然の報い」だと、報復のような言い訳から始まるスピーチをしています。
 
長崎に原爆を投下した後のトルーマン大統領のラジオスピーチでも、日本のパールハーバー攻撃やアメリカ兵捕虜への仕打ちを強調し、原爆を落としたのは、
「若いアメリカ兵をこれ以上死なせない為」
そして、
「日本を降伏させる為」
だったと主張しています。
 
しかし、日本に原爆を落としたのは、
「戦争を終わらせるため」
でも、
「多くのアメリカ人の命を救う為」
でもなかったことを、歴史学者たちが証明しています。
 
そもそも、アメリカは早い段階から、日本の電報テレグラムを傍受していました。アメリカ政府が日本のパールハーバー攻撃を事前に知っていたことは、今や周知の事実です。
1945年4月、東郷 茂徳外務大臣と、モスクワにいた佐藤 尚武大使の頻繁なやりとりも傍受していた為、日本がソ連に仲裁に入ってもらい、降伏しようとしていたことも、しっかりと把握していました。
 
トルーマン自身も、7月12日に傍受した電報のことを、
「日本の天皇からの平和を求める電報」と呼んでいました。
 
当時のアメリカ政府と軍のトップたちは、日本がまさに降伏しようとしていたことをよく分かっていたのです。
 
そのことは、トルーマン大統領とアメリカ軍のトップたちの当時の記録からも明らかです。
 
ヨーロッパ戦域の最高司令官だったアイゼンハワーは、スティムソンとのミーティングで、
「日本は今にも降伏しようとしている、こんな恐ろしいものを使う必要はない」
と述べたと言っていますし、
朝鮮戦争にも原爆を使おうとしていた太平洋戦域の最高司令官マッカーサーですら、
「原爆を落とさなくても、日本は降伏していた」
と言い切っています。
 
「原爆でトドメを刺す必要などない」
それどころか、
「ソ連が対日戦に参戦すれば、日本は即ノックアウトだ」
というのが、当時のアメリカのトップたちの共通の認識だったようです。
 
トルーマン大統領も、自身の1945年7月17日の記録に、
「ソ連軍が参戦したら日本は終わりだ」と、書いています。
 
実際、1944年7月、アメリカ軍にサイパンを掌握されてからは、アメリカの B-29 爆撃機が日本の本土へ向けて、直接、空爆できるようになった為、日本全国 100以上の都市が空襲に合いました。

1945年3月10日の東京大空襲、真夜中の2時間の空襲で、
死者は10万人超え、負傷者11万人、
被災者は100万人にのぼりました。
 
1945年4月から6月には、沖縄本島での地上戦で、日本軍が大敗。
15万人の沖縄県民が犠牲になったと言われています。
 
空も海もアメリカに支配された状態でしたから、もちろん石油船なども入っては来れません。日本は、兵器も兵力も資源も食料も底をついていました。
大勢の国民が餓死していました。アメリカが原爆投下の決断をした当時の日本は、まさに敗北した状態でした。
 
では、なぜ、アメリカ政府もアメリカ軍のトップも、
「原子爆弾など落とす必要はない」
と認識していながら、わざわざ落としたのでしょうか。
しかも、一度だけでなく、二度も。
 
原爆投下のプロセスを研究し続けてきた ガー・アルペロビッツ教授は、
「必要もないのに、アメリカが原爆投下を強行したのは、ソ連への威嚇だった」
と断言しています。
 
当時のソ連の Red Army のトップ、ジューコフ参謀本部総長も
「ソ連のトップたちは皆、原爆を投下する必要はなかったことを知っている。アメリカはクレムリンに向けて、これが新時代なのだとメッセージを送った」
と言っています。
つまり、「誰が次の世界のボスなのか」、
そして、「そのボスに逆らったらどうなるのか」を見せしめたということです。
 
歴史学者のマーティン・シャーウィン教授は、
「ソ連が参戦してから日本が降伏すると、日本を占領する権利をソ連と分けなくてはならない。トルーマンはそれが嫌だったからだ」
と言っています。
 
歴史学者のピーター・カズニック教授も原爆投下決断の真相について説明しています。
「日本を降伏させる為、アメリカ人の命を守る為、
というこれまでのアメリカ政府の言い訳は真っ赤な嘘」

アメリカが日本に原爆を落とした本当の理由は、

1、
日本を占領する権利をアメリカが独占する為
 
2、
ソ連がナチスを倒したことで、世界中に巻き起こっていた
『コミュニズム旋風』が日本やアメリカでも起こるのを回避する為
 
3、
開発したての二つの原子爆弾の破壊力を知る為
 
4、
そして、何より一番大きな理由は、
ソ連に「世界のボスはアメリカだ」と知らしめる為だったのです。
 

いざ原爆を落としてしまった後、
トルーマン大統領と、マンハッタンプロジェクトの幹部たちは、自分達の決定を正当化することに追われます。
アルペロビッツ 教授は自身の著書の中で原爆推進派の言い訳や嘘、
どのようにして、隠匿、正当化してきたかを暴露しています。
 
1964年5月、日本の被爆者と直接会ったトルーマンは、
被爆者の方々を目の前にしながら、「多くの命を救う為だった」と言ってのけます。
そして、時代と共に、原爆投下によって、助かっただろうとするアメリカ人の命が、桁違いに増えていき、今でも、多くのアメリカ人が虚偽の言い訳を真実だと思い込んでいます。
 

そして、もう一つ、忘れてはならないのが、
日本側のトップたちの本心です。
8月10日、アメリカの尋問に、当時の日本の首相、鈴木貫太郎は降伏の理由について、
「ソ連は満州、朝鮮、樺太だけでなく、北海道までも奪うだろう。
アメリカだけのうちに降伏しなくてはと考えた」
ことを明かしています。
 
日本軍のトップも、日本国内の国民の命が B-29 の大空襲と二発の原爆によって奪われることよりも、
「まだ少し戦力が残っていた満州をソ連に侵攻されたことの方が打撃となった」
と言っています。
 
戦争をしでかしているトップたちにとっては、国民の命など、虫けらのようなものなのです。
 
戦争はいつだって、
戦争を始める人たちの利権と利益だけの為に始められます。
そして、始める前には、必ず、
メディアを使った大規模キャンペーンがあります。
大嘘で固められた戦争正当化ストーリーと
ターゲットとする敵国に対する大嘘と憎悪を国民に洗脳する為です。
洗脳され続けた国民はいつのまにかすっかり騙され、
そして犠牲となるのです。
 
当時、アメリカにとって最大の脅威だったソ連を威嚇する為、原爆をもって世界を恐嚇したアメリカが、戦後、世界に敷いてきたアメリカ都合のアメリカ本位なアメリカ勝手なルールを、今後、中国に変えられてしまうのではないかと、今、アメリカは中国をとても脅威に感じているようです。

その為、ソ連ではなく、今度は中国に向けて、アメリカは必死に戦争をふっかけています。
 
私たちは戦争を始めようとしている大きな勢力に、二度と騙されないよう、
真実を正しく知り、洗脳から目を覚さなくてはいけません。

アメリカ政府が広島と長崎に落とした原子爆弾で亡くなった方々、被曝が原因でその後の人生を苦みながら生き抜いた方々、皆、日本政府の始めた侵略戦争の犠牲者でもあるのです。



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