（#62）✒もとにも戻らず朽ちるまで置く

★隠者の道の記録です★
　
　今日は猫タロット、棒_5。このカードをどう見ればいいだろうか。パラメータの死角。
　腐敗を見ていた。死から切り離され置かれて、参列者は顔が見えない。紛れたところから去る人もある。感情の伴わない恐怖があるとしたら腐敗の気配が漂う場所だろう。壊れそうな機械。深夜。敗れた鳥たちが砂上へ打ち上げられる。
　
　今日書くことはきっと意味が分からないだろう。分からないものについて、分からないまま書いているからだ。分からないものの記録をしている。分からないものは、記録を重ねていくことで少しずつ形や背景が分かるようになればいいなと願って書いている。

✑本日の記録✑
　見なかった死角を覗く。
　望もうと望むまいと、ある場所にある。
　のっぺらぼうの時間。
　それらなくして前後なし、望もうと望むまいと。
　人によっては、呪いのように感ずることもあるだろうか。呪いとか怖いとか、そう感じるのは分からずに見てるからの話。その部屋からも場からも、とうに意味は失われた。
　バラバラでぶつかり合うさなかに、キャッチされないで落ちていく知らせがある。ドラマに夢中になると見落とす答え、何かがある。そのときに気付いて、拾えるようにしたい。
　本当はどうしたかったのか、ちゃんと、後からでも分かっていたい。かくれて追えなくなる前に。積もり積もって、うち崩れる前に。