ジュリアン・グリーンの《MOÏRA》ちょっと予想外だった
若者の話ではあるけど、尊厳をどう扱うかとか言葉の捉え方の出発点から問うような話に見えた。どうして偏ってしまうのかとか、盲点とか、判然としない影色が、闇のような、ぼんやりした存在としての女性性の一部分(全てではなく、辺りを漂う要素としての限られた一面)と合わせて差し込まれて、投げかけられ、考えることを促すようだった。善悪とかバランスとかそういう問題とはちょっと違うことだと思う。
だけど主人公が見ないようにしてるから踏み込まれきらないために、ここに出てくる女性たちやモイラは私