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なんでも計画通りは傲慢、適度な遊びやエラーが大きな成果をもたらす


ミニマリスト

必要最小限の持ち物で、
丁寧な暮らしを実践する人

のことを
そう称するそうです(さっき知りました)

ミニマリズムは
「最小限主義」と訳されて、

完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル(ウィキペディア)

音楽、芸術、ファッションの分野
にも導入されている模様。

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■ちなみに

僕の家もこんな感じ(↑)
モノはできるだけ持たないようにしています。

実はこれ、

集中力を高めるための工夫
でもあるんです。

人の前頭葉には
「集中力ポイント」というものがあって、

ドラクエのHPやMPよろしく、
使うたびに消耗していきます。

ベホイミ(ドラクエの呪文です)
を使えば体力が回復するように、

集中力ポイントは
睡眠によって回復するわけですが、

集中力の最大値は
鍛えることによって増え、

集中力そのものは
節約することによって長持ちさせることができる、

ということが分かっています。


■集中力は

「選択や決断」
によって減っていくので、

できるだけシンプルに、

選択しなくてもそれなりに
質の高い生活ができるように。

そう願って
僕はモノを極限まで減らしました。

勉強したり、仕事をしたり、
家事をしたりすることで

集中力ポイントが消費される
というイメージがあったのですが、

朝食は何を食べ、何を着ていくか、

仕事は何から始めるのか、
電話に出るのか出ないのか。

驚くなかれそんなちょっとした
ささいな選択や決断(やるかやらないか)

によってでも

集中力は削がれていっている
ということを知り、

思い切って断捨離を敢行したのです。

だから僕の服装は
ほぼ毎日同じ。

テレビはありません。
食べ物もだいたい決まっています。

習慣化によって

「考えずに行動する」
ことを意識しています(もちろん結果が出るように)

朝起きて15分以内に運動開始。
読書は立って、25分おきに休憩(5分)挟む。
仮眠は一日2回、瞑想は数回実施。
毎日note執筆(2000~3000字)

モチベーションの有無に関係なく
ほぼ自動的にこれらのことができるのは

「周りに何もない」

ことが大きな要因であることは
間違いありません。


■コロンビア大学のアイエンガー教授は、

スーパーの試食コーナーに
24種類のジャムをそろえたときと、
6種類のときで

売上にどんな差が出るかを実験。

多く集客したのは
前者のときですが、

売り上げは後者の方が高い
という結果が導き出されました。

選択肢が多すぎると、人は決断できなくなる

ということは

さまざまな販売や営業、
マーケティングシーンにおいて影響を与えましたが、

集中力が足りなくなると人は
決断を「先延ばし」をして、

「やりかけ」という意識が
さらに集中力の低下を招くともいわれています。

人は行動ではなく、
意思決定で疲れるんですね。


■と、ここまではよかったのですが

先日友人から「ブリコラージュ
という概念を教えてもらって

考え込んでしまいました。

何の役に立つかよくわからないけど、
なんかある気がする

というとてつもなく
ぼんやりとした概念なのですが、

このグレーゾーンの直観
イノベーションを起こすきっかけになると。


人類学者のストロースは、

ジャングルで何かをみつけると
あとで役に立つかも」といって袋に入れる

という、とある先住民の習慣
に注目し、

これが後々に効いてくる(危機を救う)
ことが実際にあったことをとりあげて、

あいまいな予感(野性的な知性)には
不思議な力がある
と訴えました。

「なんとなくこれはすごいかも」

という直観はときに
大きなイノベーションを引き起こす、

そんな可能性について
ストロースが言及しています。


■モノをため込み過ぎて

ゴミ屋敷をつくるつもりは
ありませんが、

むやみやたらに、

集中力を温存するために
効率性ばかり重視するのも考えもの。

そんな気づきを与えてくれました。


そういえば「結婚」なんかも

結婚前のお相手の印象や期待は
結婚後にもろくも崩れ去る

ということは結構な確率で
起きるわけで、

事前合理性が
事後的に観察される結果を前提としない

ということも多くの人が
なんとなくイメージできるはず。


昨日の投稿で触れた
キング牧師も、

スピーチの途中で話し方を
180度転換して成果に繋げました。


飛行機をつくったのは
ライト兄弟ですが、

当初の目的(ビジョン)は
「戦争の終結」でした。

敵の動きを遠くから監視することで
奇襲攻撃を無力化できる

と考えたわけですが、
結果は真逆のものとなりました。


アポロ計画は

「月に行く!」という傲慢な目的
のみを前提として進められたわけですが、

「集中治療室」の実現を
大幅に早めたと考えられています。


■「これは必要ないだろう」

というそのときどきの感想は
過去の経験というバイアスに絡めとられ

一度、自分の立場を明確にすると、行動をその立場と
一貫させようとする強い力が自然と生じる

という人間心理によって

なんとかして事前合理性
で押し切ろう
としてしまいがちですが

それはいろんな意味で
かえって不幸を招くかもしれません。


思い込みやバイアスによる

「これは必要ないだろう」
という事前合理性を排して

「なんかあるかもしれないから置いとくか」

そんな遊びの意思決定を
うまく取り入れて活用してみる。

進化の歴史はさまざまな突然変異をうみ、たまたまより有利な形質をもつ個体が残り、不利な個体は淘汰される

という「自然淘汰」のメカニズムは

突然変異(エラー)が必須の要素
として組み込まれていますが

適応力(サバイブする力)

予定調和と対比される
突然変異(エラー、遊び)

というしなやかで骨太な思考
によって駆動されるということ。


計画的、効率的に
すべてがうまくいく。

そんな横柄な考えをあらため

偶発的なエラー
を生み出す仕組み

生活のなかに取り入れること
を考えてもいいかもしれません。


本日も最後まで読んでくれて
ありがとうございます!

それではまた明日。
おつかれっした!




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