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売上を安定させるために「資本」を増強するという考え方


ビジョンを語り、
ファンから共感と信頼を得て、

コミュニティをマネジメントする。

昨日の投稿を見直していて
つくづく思うのが、

結局のところ、

どれくらい分厚い「資本
を持っているかに尽きる。

特に、財務上の数値には表れない、
信用、人脈、センス

いかに高められるか、
稼ぐ力を高められているか。

将来にわたって
経営を安定させる

基盤=資本

について、以下、
思うところをまとめてみたいと思います。

■短期視点より長期視点を優先

noteでも頻繁に書いていますが、

クラブ、もしくはクラブのリーダーは、
ビジョンを積極的に発信すべき、

ということをあらためて強調したい。

サッカーという商品の品質よりも、
サッカークラブそのものの価値が問われる時代では、

サッカークラブが何を志し、
何をすることで社会に貢献しようとしているのか

というビジョン
世に知らしめなければなりません。

したがって経営者の仕事は、
何を差し置いても「発信」

それ以上でも
それ以下でもないと思っています。

しかしながら発信をするだけでは
短期的には売上になりません

経営者の貴重な時間を費やす
という「コスト」が膨らむ一方。

単年のPLに固執する経営者
であれば、

そんな暇があったら一件でも多くスポンサーを

という短期志向に
ならざるを得ません。

ところが、
BSの「資本」に目を向けると、

長期にわたって売上を生み出す
ソフトウェアへの投資として、

経営者の時間コストを換算
することができます。

発信する時間コストは
資本の増強を意味する
のです。

積み上げられた資産は、

数年にわたって減価償却され、
PLの売上に貢献
します。

短期的には赤字であっても、
長期的には利益を供給する
というからくり。

投資回収期間が長ければ長いほど、
投資対効果が高いとも言えます。

つまり、

「今すぐに始める」

ことが投資効率を
最大化することになります。


■「時間」からすべてが始まる

BSにレバレッジをかける、
もう一つの重要なポイントは

時間

どうやりくりしても
1日で24時間しか使うことが許されない時間は、

失われれば決して取り戻すことのできない
最も貴重な資源です。

同じ資源でもある
お金との違いはその不可逆性

したがって、
いかに効率的に時間を使うかが、

資本増強のポイントとなり、
差別化にもなります。

雇用したり、アウトソーシングをしたり、
仕組みを作ったりするのは、

他ならぬ時間の有効活用。

自分にしかできないことに集中
するための知恵です。

特に経営者は、
自分の時間を安売りしてはなりません。

ビジョンを見据え、
今やるべきことに集中する時間は「有限

お金をつかって時間を確保することは、
未来への投資です。

何をするにしてもこの、
時間換算の思考」を優先させるべき。

ゴールにたどり着くために、

「資本が足りているか」

そして

「時間が十分確保されているか」

この両輪が整うことで
資本が最大化されていきます。


■一刻も早く「信頼」を獲得せよ

ここで時間に関する考え方を
もう少し深掘りすると、

いくらBSの拡大が目的であったとしても、
ダラダラと発信を続けるのは得策ではない、

という見方ができます。

一刻も早く、ファンの信頼を勝ち得て、
コミュニティを形成し、

ビジョンを実現する仲間を
募らなければなりません。

経営者は、そのことを念頭に置き、

誰よりも熱狂し、誰よりも興奮し、
誰よりも仕事に没頭し、誰よりも努力することが不可欠。

また努力の方向性、
つまり正しい努力ができているかどうか

の確認も疎かにはできません。

最適なポートフォリオを考え、
現状を因数分解して、正しく進捗を把握して、

努力の総量に対する成果、
つまり、

信頼をベースにファンを獲得し、
信頼を換金できる「損益分岐点」は、

一定の時間を要するにしても、

経営全体を俯瞰した先に見えてくる
ぎりぎりのデッドラインに合うよう

適切にデザインされなければなりません。

ゴールに対する資本の総量を可視化し、
「KPI」をクリアできているか。

大きな視点では4半期ごとにチェックし、
具体的なレベルでは月ごとに見直し、
日々の仕事に対してもPDCAを高速で回し続け、

ゴールまでの現在地の把握
に努めます。

今日はどれぐらい進んだか。
明日は今日の自分をどうやったら乗り越えられるか。

そしてその一歩は、
何合目に向かう一歩なのか。

長期視点と短期視点のダブルチェック

によって、未来を豊かにしてくれる資本が
強化されることになります。


※本稿は以下文献を参考にしました。
稼ぐ人が実践している お金のPDCA(冨田和成)



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