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居酒屋は創造性を高める場


マインドフルネス

に関しては頻繁に
このnoteでもお伝えしているとおり

私の興味をひきつけてやまない

ある思考状態
のことを指します。

「いま、この瞬間」

に起きていることを、
判断を加えることなく穏やかに観察すること。

このメリットは
さまざまな科学的実験によって実証されています。

マインドフルネスのトレーニングを受けた人は、
前頭前皮質の左側の活動が4倍になる

ことを証明した実験では、
ストレスを

「避けるべき脅威」ととらえるのではなく、
「取り組むべき試練」とみなすことで、

インフルエンザに対する強い抵抗力
があることも明らかにしました。

コロナ禍において
将来を不安視する人は少なくありませんが、

この不安な感情を
ありのままに受け止めて、

逃げることなく、
しかも「自分はやばいかも」といった主観を排して、

「今できること」

に集中することで力強く生きていく。

マインドフルネスは
VUCAな世の中における生存戦略としても

優秀に機能すると思われます。


■一方

マインドレス」という、
マインドフルネスとは対極に位置する言葉もあって、

その有益さも同時に
科学的に認められています。

人類は進化の過程において、

マインドレス(集中していない状態)
多くの時間を過ごすことを選んできました。

「いま、この瞬間」

がずっと続いている状態は
あまりにも非生産的。

神経が消耗して
情報処理がきわめて難しくなるからです。

現代のような情報爆発社会ではなおさら、
オートパイロット的に行動する時間帯は必要不可欠

ヒューリスティックな思考
(先入観や経験に基づく思考法)を使うことで、

時間と、脳の貴重な認知空間を
節約できます。


見知らぬ人に対する
第一印象を調べる実験では、

相手の特性を予測するのに
10分の1秒しかかからず、

しかもその正確さは、
偶然よりはるかに高い(精度約70%)ことを示しました。


たとえば営業の場で、
初めて会う担当者とのアイスブレイクを控えて

めったやたらに事前調査をしたうえで
接するよりも、

マインドレスな直感
に任せるところから始め、

徐々に集中力を高めて
マインドフルにギアを変えて

相手のニーズを洞察する
という順序が、

わりと間違ったプロセスではないことを
感じさせてくれる実験結果です。


■このように、

ひたすら集中することばかり
に意識を向けるより、

マインドレスな瞬間を大事にすることは、

身近な経験からも
その効果を実感できたりします。

たとえば私は
毎日noteを書いていますが、

一日で獲得した大量のインプットが
その土台となります。

その日あった人との会話、
仕事での気づき、読書から得た情報など、

脳内に新しい情報や経験が
たっぷり保管された状態で帰宅。

そのまますぐに執筆に取りかかるのではなく、

ソファーにすわってコーヒーを飲み、
シャワーを浴びて、着替えて、

といったマインド・ワンダリング(知識の攪拌)
を行ってからのほうが圧倒的に

文章の量や質が高まることが
実感としてあります。


パイロットは仮眠をとる
と言われていますが、

仮眠を取ることで

判断に要する時間が20%高まったり、
判断ミスが34%減ったり、

精神を一時オフにすることで
生産性を大幅に高めています。

右脳(創造的思考)が左脳と
頻繁に連絡を取り合い、

長期保管場所に移動するなどの
片づけを行っているのでしょう。


一日のタスクは早めに終えて
寝るまでの時間はゆっくりしたい

そんな思いもありますが

あえてタスクを残し
思考を寝かせてからアウトプットした方が

わりといい記事が書けたりするので
このプロセスは重宝しています。


■マインドフルネスとマインドレス。

意識的思考と無意識の思考。

どちらが優れているということではなく、
どちらも活かして使う必要があります。

マインドフルに情報を収集して、
情報をいったん寝かせて、

思考を温めて、
まったく関係ないことに取り組み、

そして決断する。


そういえば学生時代、
数学の文章問題なんかで答えが出てこないとき、

あきらめて寝てしまった方が
翌日あっさりと解けたり。

そんな経験
皆さんもありませんか?


私はシャワーをしていると
なぜかいろんなアイデアがわき上がってくるので、

ダイビング用のノートを
お風呂場に常設しています。

散歩しているときも
スマホは必需品。

飲み会のようなウダウダする時間も、
思考を遊ばせるという意味では有効です。

仕事終わりに同僚と一杯、
なんて日本の文化的光景ですが、

わりと科学的根拠にもとづいた
ブレストの場だったりもするのでしょうか。

雑談がアイデア創造の場
であるなら、

今はclubhouseが
居酒屋の代役を果たしているのでしょうか。


いずれにしても
まじめ一辺倒で考え込むより、

脳をリラックスさせて、
思考を開放させる方が

イノベーションのタネを発見する可能性が
広がりそうです。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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