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盲目的にリーダーを信じる組織はヤバい


推薦本しか買わない。
これは僕のルール。

毎月10冊ほど本を買いますが、
単身赴任のサラリーマンはお小遣い制なので、

極力ミスりたくない

要は「失敗の可能性」に敏感で、
買い物に対する確信がほしい。

好きな著者の本以外に、
好きな著者が推薦する本は

自信をもって購買を決断でき、
探したり、迷ったりする時間も削減できて

一石二鳥どころか
三鳥も四鳥にもなります。

楠木健、山口周、
最近だとメンタリストDaiGoさんにハマってて、

彼らの著書はもちろんのこと
彼らが推薦する本も無条件にクリック。

Amazonの履歴は
彼らの著書と推薦本であふれています。

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■誰かの「お墨付き

を利用するのは
マーケティングの常とう手段。

本の帯コメントに「値」がつくのは
そのためで、

数万とか数十万を払ってでも
著名人からの帯コメントがほしい

という出版社の思惑は、
僕の購買行動をみるところ大正解。

僕と同じような人がたくさんいれば
書籍の売上アップにつながり、

帯コメントの投資は安い買い物だった、
という成り行きになります。

先生とか、社長とか、博士とか、
肩書」も影響力がありますよね。

「あの人がいうなら間違いない!」
「何を語るか?より誰が語るか?」

というフレーズはよく耳にします。

イチローさんが言うから
重みがあって説得力もある。

ウォーレン・バフェットさんが言うから
信憑性がある。

僕がnoteで頻繁に
「誰誰さんいわく…」が使うのは、

「お前(久保)の言うことなんて聞きたくない」

というニーズに
がんばって応えようとする営み。

僕が言ってるんじゃなくて、
あの有名な方が言っている!

としないと誰も読んでくれません。

論文でも同じ。

論文は原則、
自分の意見は書きません。

引用につぐ引用で、
論理の正当性を確固たるものに編纂できる人が、

すぐれた研究者。

自分の意見が単独で通用するのは、
相当な実績を残して超有名人になるしかありません。

「肩書」がなければ誰も
自分の言葉なんて信じてくれないわけです。


■この行為は、

社会心理学における「権威
という概念によって説明できます。

ミルグラムの「アインヒマン実験」
が有名なのですが、

A(回答者)、B(被験者)、C(監督者)
という役割で行われた実験では、

事前に単語を暗記してテストを受けるAは、
回答を間違うと電流が流れるイスに座らわれます。

一般参加者のBは、
電流スイッチを押しますが、

間違うたびに電力が上がっていく仕組み。

ボタンを押すよう指示するのは
Cです。

AとCは言うまでもなく
サクラなのですが、

Aは強度を増す電流に悲鳴を上げ、
失神(のフリ)してしまいます。

Bは「自分は単なる命令執行者にすぎない
という責任転嫁の心理が働き、

Cという権威に、
盲目的に従うというもの。


■フランシス・ベーコンは、

正しく認識できず、
誤りを導いてしまうケースには、

①錯覚、②教育や経験、③うわさや伝聞、④権威

の4つのパターンがあると訴えました。

自分の主張の根拠となる認識が、
この4つのどれかによって歪められていないか?

ちゃんと考えましょうね、
という主張です。

一旦こうだと思い込むと、

すべてのことをそれに合致するように
つくりあげてしまう、

そんな性向が
人間の知性にはあるそうです。

これらを取り除いて初めて、

人は真理にたどり着いて
本来の姿を取り戻すことができると説きました。


■僕がどの本を読むか?

程度のことだったら
権威に頼っていいと思いますが

権威の影響力に、
何の疑いもなく従ってしまう前に

「これ大丈夫?」

と声を上げること、もしくは
声を上げてくれる存在を側に置くことは

めちゃくちゃ大事。

そういえば以前
こんな記事も書いてました。


そして今、僕が毎日投稿している
オンラインサロンでは、

サッカークラブが誤った方向に進まないよう
いろんな意見が飛び交い過ぎて逆に大変!?

きわめて民主的で
きわめて自由に、誰もが意見できる場所です。

「言いづらい」雰囲気がないのは

「認め合い、支え合い、応援し合う」
というスローガンが根底にあるから。

人と違ったことを言ったりしたりすると
杭を打たれるように叩かれる世の中で

こんなに居心地のいい場所
なかなかないと思います。

誰もが挑戦できる場所でもあるので

漠然と「何かあたらしいことにチャレンジしたい
という思いがある人にとっては

けっこう適したコミュニティ
だと自負しています。

興味ある方はぜひ。


今日も最後まで読んでくれて
ありがとうございました。

それではまた明日。
おつかれっした!




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