部下が付いて来ない人のクセ
FROM ボブ・バーグ
これは私の個人的な考えになるが、「心を鬼にしてでも正直に言うべき」ということを信条や誇りにしているような人は、正直になるということよりも心を鬼にすること…いわゆる相手に強く言うことに関心が傾いているのではないだろうか。
その指摘は相手のためのものか?
もちろん、相手に対して言いにくいことや話題に挙げにくいことを伝えなければいけない状況というのはあることだ。そして、そうしたことをきちんと伝えるというのはとても重要になる。
しかし、そういう言いにくいことを伝える場面においても、ちょっとした気遣いや気を利かせて相手に伝えたり、相手を思いやる気持ちを忘れずに話すことはできるものだ。
こうした「心を鬼にしてでも正直に話す」というのは、相手のことを考えているというよりも、むしろ話をするこちら側のことに重きを置いているようなケースが多いのではないだろうか。
相手に真実を伝えるうえで大切にすべきこと…
以前、私がこのことをFacebookに投稿したことがあった。その際、実に多くのコメントをいただいた。その多くは私の意見に共感するものだったが、中には「相手を傷つけないように話すと…言いたいことが言えない」という意見もあった。
なるほど…。ただ、私はこう思うのだ。心を鬼にして正直に伝えるか、それとも、そもそも伝えることを諦めるか、どうしてその2択だけになってしまいがちなのだろうか。相手に真実を伝えるためには是が非でも相手を傷つけなければならないということはないのではないだろうか。
もちろん、繰り返しにはなるが、実際には心を鬼にしなければならない場面はあることだろう。しかし、正直であること、あるいは、心を鬼にすることがどちらも同時に必要な場面というのは、ほとんどないと言っていいほどそれは限定的な状況のはずではないだろうか。
そう、何か言いにくいことを言うときでも、相手の気分を害しないよう、そしてより効果的に伝わるよう、機転を利かせて寄り添って伝えることはできるはずだ。そういう言い方をすることで、その話をされる側に与える影響が損なわれることはない。むしろ大きく響くことだってある。
あなたの影響力を高めるためにも…
人づきあいのスキルの権威であり私の友人でもあるケイト・ナッサーはこうも言っている。
「礼儀正しく話すことで、メッセージは弱まるどころか、相手により注意をもって聞き、受け入れてもらえるようになる」
また、アメリカ元大統領のアイゼンハワーは、
「人の頭を叩いて引き連れようとしてはならない。それはリーダーシップではなく、脅迫である」
とも述べている。
さて、あなたは、どう感じるだろうか?
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