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大事なのは「謙虚・挑戦・感謝」ー伊藤羊一さんに学ぶ成長継続の極意ー

自ら成長しながら、その流れに周りを巻き込み、大きなうねりを作っていくような人がいます。

そんな人の特徴は
①謙虚
②挑戦
③感謝

だと思うのです。

今年、僕がそんなことに気づくきっかけになるできごとがありました。
それは友人の伊藤羊一さんとのランチ。
羊一さんは、Yahoo!アカデミアの学長であり、「1分で話せ」などの著書で知られるベストセラー作家であり、そして、今また、日本初の「アントレプレナーシップ学部」の学部長になろうと挑戦を続けている人です。(羊一さんの紹介はどうしても長くなってしまう)

いわゆる「専門家」でないがゆえの謙虚さ

「角さんも僕も業界の部外者じゃないですか。この部外者目線をもってるということが僕たちの強みだと思うんですよ」
羊一さんはこういうことをおっしゃっていました。

羊一さんのキャリアはこんな感じ。
麻布高校
→東大
→銀行マン
→文具メーカーのPLUS
→Yahoo!  JAPAN
→武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部長

次々と異質な業界を渡り歩きながら、ステージアップを重ねてはります。
羊一さんのような華やかさはないけども、僕も市役所職員→ビジネスコンサル会社を起業という、真逆なキャリアを歩んできたがそれなりにうまくやれている。
僕らみたいな、こうしたキャリア形成に役立っているのが、「部外者としての目線」だというのが羊一さんの意見。

とはいえ、日本社会において、専門家ではない部外者の意見というのは、あまり重く用いられにくいと思うんです。
にもかかわらず、部外者の発言に「この人の言う通りかも」という説得力が生まれ、役に立ってきたのだとすると、羊一さんの発言の節々に表れる「謙虚さ」がそうさせるんじゃないかと。

人間、調子がいいと全部自分の手柄だと思いがちじゃないですか。
でも実際には、見えないところで誰かが汗をかいてくれてたり、単に幸運だったりとかがあっての成功だったりするし、そうだとするとその成功の再現性もわからない。
言い換えるなら「冷静にものごとに向き合う姿勢」をどのように保つかということ。いつだって人間は感情に流されてしまうものですから、常に冷静であることが大事であり、これを言い換えると「謙虚」という表現がしっくりきたんですよね。

羊一さんと仕事の話をしていても「上から目線」ではなく「俯瞰的に見てこう思うんですがどうでしょうか?」みたいな素朴な問いかけをフラットにされることが多いんです。
こういう言われ方をすると「気づいてなかったけど確かにそうかも」ってなんか思っちゃうんですよね。
部外者の目線から生まれる先入観のない気づきを謙虚に提案する姿勢
これがあると「この人のいうことを聞いてみようか、ちょっと動いてみようか」となりやすいんじゃないかな。

無理目なことに挑戦し続け、全張りする姿勢

「マジかよ!!」
羊一さんが大学の学部長に挑戦する話を聞いた時には本当にそう思ったものです。
年間の講演数が200件を超え、Yahoo! アカデミアの仕事もある中で、大学の学部長の仕事、しかもその学部はアントレプレナーシップ学部という日本にはまだないカテゴリで立ち上げからやらなくちゃならない。著書を何冊も書きながら。

そんなの普通なら無理だろう。
「お断りした方がいいんじゃないですかね?」と内心思っていたものの、その後、あれよあれよという間に学部の立ち上げはほぼ完了し、記者会見も行い、学生の募集などのマーケティング活動までこなしている。

羊一さんの挑戦は無茶だが、なんか「このひとならやっちゃうかも」という期待感がある
だから周りの人は放っておけなくなって、手伝ってしまう。
武蔵野大学アントレプレナーシップ学部には、羊一さんの周辺で第一線で活躍する様々なビジネスパーソンが教え手として名を連ねる。
もちろん、手伝いたいと思わせる理念や共感が前提としてあっての話ではあるが、羊一さんは「この人がここまで無理して頑張っているんだから手を貸さなきゃ」…と周りに思わすことに関しても天才だと思う。

自分を高みに置かない「ナチュラルな感謝の心」

久しぶりにランチして改めてビビったのは羊一さんの過剰なくらい旺盛な感謝の精神。
その精神は、いきなり服装に表れていました。
以前羊一さんに登壇いただいたフィラメントのQUMというイベントのTシャツを着てくれていたのです。

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僕の顔を見るなり「久しぶりに角さんに会うからこれ着てきましたよ!!」と微笑むひげ面の五十路のおじさん。
かわいい。

色々なところでご本人も書かれているが、羊一さんは若いころは仕事ができなかったらしい。
色々ヘマもやったらしい。
普通はそうした若いころの失敗って、成長して「できるようになった」後には、なんとなく他人ゴト感が出るもの。

「昔のこと=今の自分のことではないから」という感じになりがちだ(それも悪いことではないと思うが)。

でも羊一さんは、本気で「今もできない頃の自分と本質的には変わっていない」と思っている節があるんですよ。
だからだと思うんだけど、まわりの人に対する感謝のサイズがでかい。
こういうと自己肯定感が低いような誤解を与えそうだけど、そうではないんですよ。

自己肯定感低い=自分を小さくしているのではなく、その逆で感謝のサイズをスケールアップしていってる感じがするんです。
偉くなったからといって自分を高みに置いたりするのとは逆で清々しい。
もっとこの人と仕事をしたいと素直に思える。

謙虚・挑戦・感謝が成長と仲間をつくる

気づきのきっかけは羊一さんとの会食でしたが、実際、僕のまわりで良き仲間に恵まれながら成長し続けている人たちはみんな、この謙虚、挑戦、感謝の要素を豊かに持っている人たちが(僕の会社フィラメントの社内外問わず)多い気がします。

話は変わりますが、今年は「変化の年」でしたよね。
これまで当たり前だった常識が吹き飛ばされて行動様式も一変しました。

今まで、日本社会で「頭が良い・仕事ができるひと」といえば「決まったことを上手にやれるひと」だったと思います。
そして、問題解決能力というものも、決まったことをやる過程で発生するイレギュラーに対応する能力でしかなかった。「挑戦」ではなく「現場対応」の力。

でも今年のような大きな変化の中では、そうした「決まったことを上手にやれること」だけではどうしようもない場面が多かった。
今年試されたのは不確実な中に挑戦していく力、自ら考えて動ける力だったと思います。
そしてその「挑戦する力」に、冷静に事実を受け止め咀嚼できる「謙虚さ」周りへの「感謝を伝える力」があわさることで、より大きな力を生めた人ー変化の中で自分と周りを鼓舞しながら、新たな行動の起点をつくり、飛躍のきっかけとできた人もいたんじゃないかと思います。


VUCA(予測困難性)の時代と言われている現代。
コロナによってVUCAの度合いをさらに強まっていますが、謙虚・挑戦・感謝という3つの態度があれば、大きな変化の中でも自らを成長に導くとともに仲間をつくっていく良い流れを自らの周り生み出すことができるんじゃないか。
無茶な挑戦を続ける友を見ながらそう思いました。

※2022年1月になってからの追記です。
この記事を書いてからちょうど1年を経て、伊藤羊一さんがフィラメントにジョインしてくれました!!
やった!!

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最後までお読みいただきありがとうございます。
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