薬効のある野草~葦
エデン農園に毎年のように生えてきて、2m以上もの高さになってしまう野草、「葦」。
葦は、昔から何処にでもある野草で、聖書にも登場します。
[マタイの福音書 11:7-9]
この人たちが行ってしまうと、イエスはヨハネについて群衆に話し始められた。「あなたがたは何を見に荒野に出て行ったのですか。風に揺れる葦ですか。
そうでなければ、何を見に行ったのですか。柔らかな衣をまとった人ですか。ご覧なさい。柔らかな衣を着た人なら王の宮殿にいます。
そうでなければ、何を見に行ったのですか。預言者ですか。そうです。わたしはあなたがたに言います。預言者よりもすぐれた者を見に行ったのです。」
この聖句で、「預言者よりもすぐれた者」とは、救い主メシアの到来を告げる先駆者のことで、荒野で人々に悔い改めのバプテスマ(浸礼)を授けていたバプテスマのヨハネを指しています。「風に揺れる葦」とは、ヨハネと正反対の、風によって如何様にも向きを変える軟弱者の比喩に使われています。
ゆらゆらと風に揺れる葦ですが、茎はとっても強くて、藁葺き屋根や簾、垣根、マット、ペンなど様々な用途に使われています。
そして、葦の根は、「芦根」という清熱類の生薬なのです。
エデン農園の葦の根を掘ってみました。
葦の根を生薬として使用するには、きれいに洗って、刻んでから、乾燥させます。
乾燥したら、フライパンで少し煎り、薬膳茶として、煎服します。
芦根の薬膳茶は、さっぱりしていて、少し甘味があります。
芦根は、肺と胃に作用し、口渇き、身熱、咳、吐き気止め、健胃作用、利尿解毒作用があります。
健胃剤、更年期のホットフラッシュや、ほてりにも効く他、コロナウイルス感染症の方剤としても清熱、咳止めの生薬として活用されています。