〈スペシャルティコーヒー入門 21〉 基本の抽出レシピ 【ペーパードリップ編】
こんにちは、THE COFFEESHOPです。
最もオーソドックスなコーヒーの淹れ方であるペーパーフィルターを用いての『ハンドドリップ』。
今回のnoteでは、THE COFFEESHOP で推奨している、基本の抽出レシピをご紹介します。
ペーパードリップは、道具・器具が安価で手軽に入手でき、コーヒー初心者でも始めやすい抽出スタイルです。しかしながら、実は個人差が出やすいという特徴もあり、非常に奥深いものです。
使用するドリッパーによっては注ぐお湯の量とスピードをコントロールすることで、淹れ手の個性がわかりやすく反映されます。
初心者の方は、まず基本的な道具・レシピを用いた淹れ方からマスターしていきましょう!
■必要な材料と器具(1杯分)
・準備する器具
材料(マグカップ1杯分)
■ペーパードリップの淹れ方
1.コーヒー豆を計量して挽く
1杯分のコーヒー豆を計量し、グラインダー(ミル)で挽き豆にします。抽出に使用するのは挽き豆の状態で20gですので、気持ち多めに用意しましょう。
挽き目の目安は、下の写真の通り。
ペーパードリップ用の挽目は中挽き〜中粗挽き程度がおすすめです。
2.ペーパーフィルターの湯通しと粉のセット
ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、紙のニオイが移るのを防ぐために、事前に沸騰させておいたお湯で湯通ししておきます。
ペーパーの湯通しは気にならなければやらなくても大丈夫ですが、ドリッパーとサーバー(もしくはマグカップ)は必ず温めましょう。
(※器具の温めで使用するお湯は、抽出分に使うお湯300gとは別に用意してください。)
粉をドリッパーに量り入れたら、スケールのゼロリセットをして準備完了。タイマーもこのタイミングで準備しておきます。
3.お湯を注ぎはじめる【1投目〜蒸らし】
タイマーをスタートすると同時に、まず約40gのお湯を注ぎます。
コーヒー粉の真ん中あたりから、全体にお湯が馴染むようにお湯を注いでください。この時、注ぎ終えるのは10秒くらいを目安にしましょう。
『手早く丁寧に』がコツです。
1投目を注ぎ終えたら、タイマーが40秒になるまで蒸らします。蒸らしはコーヒーの粉からガスを抜くための工程で、この間は香りを楽しみましょう。
4.2投目以降のお湯は3〜5回に分けて注ぐ
40秒の蒸らしの後は3〜5回に分けてお湯を注ぎます。お湯はフィルター内壁に直接かからないよう、中心付近に小さな円を描くように注ぎましょう。
最終的に2分30秒から2分45秒の間に抽出が完了するようにコントロールして注いでいきます。時間と注湯量の目安は以下の通りです。
5.抽出終了! マグカップに注ぐ際は、よく混ぜてから。
抽出したコーヒーは、上下で微妙に濃度が異なるため、カップに注ぐ際はよく混ぜてから注ぎましょう。直接カップに抽出した場合も同じです。
■ペーパードリップで美味しいコーヒーを淹れるコツ
ペーパードリップで美味しく淹れるコツは、しっかりと『基本を守る』ことです。初めから基本を崩してしまうと、出来上がったコーヒーがイマイチだったときに何が原因かわからなくなってしまいます。
まずは、抽出時間・豆の量・お湯の量をしっかり正確に守ることから練習してみてください。ハンドドリップは注ぐスピードによって味わいの雰囲気が変えられる自由がある分、時間内に収めること、スピードを一定に保つことが美味しく淹れるためのポイントとなります。
まずは基本レシピをしっかりと練習し、徐々に自分の好きなコーヒーになるよう、コントロールしてみると良いでしょう。
【Brew Timer】 タイマー代わりにも使える!ハンドドリップの淹れ方を動画で確認。
THE COFFEESHOPではコーヒー抽出方法をリアルタイムでご紹介する【Brew Timer】をYoutubeにアップしています。この動画では、抽出をリアルタイムでご紹介するのでタイマー代わりにも使っていただけます。
ぜひ動画を見ながら一緒に練習してみてくださいね!
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