レベル別コーヒー豆の選び方|自分好みのスペシャルティーコーヒーを見つけよう!
スペシャルティコーヒーを扱うショップやカフェを訪れた時、どんな豆を選んだらいいのか、迷ったことありませんか?
メニューにたくさんのカッピングコメントが書いてあったり、そもそもコーヒー豆の種類が多くて迷ってしまったり…
今回は、そんな時の参考になればということで、THE COFFEESHOP的にレベル別で分けておすすめのコーヒー豆をご紹介していきます。
できるだけコーヒー豆の産地や精製方法で区別してまとめていきますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
■初心者:初めてのスペシャルティコーヒーは『きれいな酸味』を感じてみて!
まず、「スペシャルティコーヒーが初めて!」というの方におすすめしたいのは、『Ethiopia (エチオピア)』のコーヒー豆です。
コーヒーの産地として、ブラジルやケニアに次いで思い浮かぶほどの有名国。
エチオピアのコーヒーをきっかけに、スペシャルティコーヒーにハマる方は多くいらっしゃいます。
エチオピアの代表的なコーヒー豆には、『ウォッシュド(水洗式)』と『ナチュラル(自然乾燥式)』の2つがあります。
ウォッシュドは柑橘系の爽やかな酸味や紅茶を思わせるフレーバー、ナチュラルはベリーやブドウなどのようなフレーバーを持つ華やかな印象のコーヒー豆が多いです。
特にウォッシュドのコーヒー豆は、初めて浅煎りに挑戦する方におすすめ。
浅煎りならではのきれいな酸味と心地よい甘さを楽しんでいただけるので、ぜひ試してみてください!
コーヒーの生産処理に関して詳しく知りたい方は以下の記事をチェック!
■中級者:コーヒーを飲む際に『コーヒーの質感』にも着目してみよう!
続いて、中級者の方におすすめしたいのは、『質感・アフターテイスト・クリーンカップ』が良質なコーヒー豆です。
一気に難しく感じられるかもしれませんが、一つずつみていきましょう!
●コーヒーの質感とは
質感とは、コーヒーの口当たりのことを指します。
『滑らか・シルキー・スムース・ラウンド・クリーミィ』など、カップコメント(コーヒーのプロによる評価コメント)で見たことがある方も多いのではないでしょうか?
高品質のコーヒー豆は、口当たりも高評価な物が多く、口に含んだ時に味わいの広がりを感じることができます。
ここでポイントとなるのは、『質感はコーヒーの濃度と直結していない』ということ。
焙煎度問わず評価できる項目なので、ご自身の好みの口当たりを探してみましょう。
コーヒーの質感に関して詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
●アフターテイストとクリーンカップ
"アフターテイスト"とは、後味の評価項目です。
コーヒーの後味が心地よく感じられる、苦味だけではなく甘さや香りの余韻、後味を長く感じるコーヒーはアフターテイストの評価が高くなります。
〈ロングアフターテイスト〉などでカップコメントに記載されていることが多いです。
"クリーンカップ"とは、味わいの強弱ではなく、コーヒーの雑味の有無を評価しています。
風味に曇りがなく、冷めても嫌な酸味・えぐみを感じにくいコーヒーはクリーンカップのよいコーヒーです。
この2点も焙煎度合いに左右されにくいので、良質な酸味や甘さを体感した後に着目していただきたい観点です。
アフターテイストとクリーンカップについて詳しく知りたい方はこちら。
■上級者:自分好みのコーヒーをご自宅でも楽しんでいる方は『COE入賞ロット』をぜひ!
続いて、上級者の方におすすめしたいのは、
『特殊精製方法・COE入賞ロット』のコーヒー豆です。
お好みの産地やフレーバーが定まってきた方にこそ選んでいただきたいコーヒー豆。
今まで飲んできたスペシャルティコーヒーの味わいとは異なる、新しい発見を楽しんでもらえると思います。
●スペシャルティコーヒーの可能性を広げる "特殊精製方法" とは
特殊精製方法とは、「ウォッシュド」「ナチュラル」など伝統的な精製方法とは異なり、コーヒーの実から種を取り除く段階で嫌気性発酵を行う「アナエロビック・ファーメンテーション」や、コーヒーチェリー、ミューシレージから作られたジュースに豆を漬けて発酵させる「ゴールドウォッシュ」などが挙げられます。
これらの精製過程を経たコーヒーは、通常のコーヒーとは全く異なるような、驚きの風味をもつものもあります。スペシャルティコーヒーの可能性を少しでも広げようと近年数多くの農家の方が取り組んでいます。
タイミングによってはTHE COFFEESHOPのラインナップに並ぶことも。
上記のコーヒーは2021年度のエチオピアCOE優勝ロットのプロデューサー"Tamiru Tadesse Tsema"さんが手がけた、特殊な精製のロットです。
『Double Cherry Anaerobic』と名付けられたこのプロセスは、通常の嫌気性発酵プロセスに倍量のカスカラを加え、14日間発酵をかけたもの。まさしく世界最高峰の生産者が手がける、最先端のプロセスと言えます。
●世界的評価基準 COE(Cup of Excellence カップオブエクセレンス)
COE(Cup of Excellence)はコーヒー豆の国際品評会の略称で、国際審査員が共通のカッピングフォーマット(評価表)を用いて味のクオリティーを点数化していく、いわばコーヒー豆の世界大会です。
COEで審査員点数の平均が87点以上になったコーヒー豆のみに〈COE入賞ロット〉の称号が与えられます。
「クオリティーが高い」、「美味しいコーヒー豆と世界で認められたもの」になるので、お値段は少しはりますが、その分の価値を楽しんでいただけるコーヒーばかりです。
COE(Cup of Excellence)というプログラムについては以下のnoteで詳しくご紹介しています。
■選び方で変わる!コーヒーをもっと美味しく飲むために。
コーヒーはあくまで嗜好品なので、「美味しい」「美味しくない」は人によって様々です。
選び方を少し変えてみるだけで、さまざまな楽しみ方ができるようになりますので、ぜひ自分流のコーヒーを探してみてください。
「酸味」「フレーバー」「質感」「甘さ」など、それぞれ評価項目を確認しながらコーヒー豆を選んでいくと、自分のイメージする味を見つけやすいかもしれませんね。
一度「これ!」というものに出会えると、さらに選ぶ楽しみを感じられると思います。
好みの味を探しながら、スペシャルティコーヒーをもっと身近に感じてもらえると嬉しいです!
■コーヒー豆のご購入はONLINE SHOPから
THE COFFEESHOPでは個性豊かなシングルオリジン、月替りのマンスリーブレンドなど、ハンドドリップで淹れたいスペシャルティコーヒーを数多く取り揃えております。
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