岡田さん

誰かの人生を少しだけ豊かにできれば、幸福の連鎖は大きくなる。The Chain Museumエンジニアが描く未来予想図(メンバーインタビューvol.4)

今回は、TCM社員初のAndroidエンジニアである岡田暁寛のインタビューをお届けします。ArtStickerの開発の先に広がる未来を語ってくれたエモみ溢れるインタビュー、必読です。

じゃんけんが決めた、Androidエンジニアの道


The Chain Museum(以下TCM)に来る前は、nana musicで、音楽SNSアプリのAndroid版の開発とチームリーダーをしていました。僕が入ったときはまだチームとしてはまとまっていなかったので、チーム作りもしつつ、技術的なリードもしていました。

Androidエンジニアになったきっかけは、ある受託開発でiOSとAndroidの両方を作る機会があり、当時もう一人いたエンジニアとどちらをやるかとなったときにじゃんけんをして(笑)けれど海外規模で見るとユーザーは非常に多いですし、可能性も広がるので、きちんと突き詰めたいと思いAndroidをメインに経験を積んでいました。もし最初にiOSを手がけていたらTCMとの出会いはなかったかもしれないので、今考えると良い選択をしたな、と思います。

まっさらな状況だからこそ広がるエンジニアとしての視野


僕はAndroidエンジニア第一号としてジョインしているのですが、0→1で開発をし、しかもグロースさせていくというのは、実はTCMが初めてなんです。前職では役割が分業されており、スキルはかなり磨くことが出来ましたが、TCMはまた違った環境です。Androidはもちろん、サーバーやiOSなど、開発全体の進行を見てバランスを取りながらチームを整えていくことが必要とされます。仕事をより自分ごと化するためには、UXだったり、サービス全体の構造を考慮し、アプリの利用シーンやユースケースを理解して開発することが大事だと思うんです。自分の役割が明確に区切られていないからこそ、様々な視点を持って仕事領域を広げることができるTCMの環境はとても刺激的ですね。

開発チームもこれから作っていくという状況なので、理想としては年齢関係なく、和気あいあいとコミュニケーションを取りながら、技術的にもみんなが努力しているような、そういうチームを作っていきたいですね。今までのTCMの開発環境はフリーランスの方々で多く構成されていたのですが、内製メンバーのチーム作りもしながら、多様な視点を持ったフリーランスの方ともコミュニケーションをしっかり取れる環境にしていくことで、今以上のシナジー効果が生まれるのではないかと期待しています。

最近ではベンチャーやスタートアップがたくさん出てきて、0→1での開発環境は数多くありますが、ここまで優秀なメンバーと、大きな規模を見込んだ市場でそれを実現することが出来るのはあまりないと思っていて。TCMが提供する「ArtSticker」というアーティスト支援アプリは、アートのサービスということもあり初期段階での海外進出も視野に入れています。先にも述べたように、海外では日本と比べAndroid端末を使用している人口が多いので、僕の役目は非常に責任が大きいポジションです。なんでもできる環境というのがTCMの魅力の一つですが、一方で、自分次第で迷惑をかけてしまうリスクもあるので、常に意識を高く持って向き合わなければと思っています。

サービスを通して、隣の人の人生をほんの少し豊かにする


TCMの仕事を通じてアーティストの課題解決ができることが嬉しいですね。TCMに来ようと思った決め手の一つは、アートカレッジでの遠山さんの講演を聞いたことなんです。そこで、アーティストの方が抱えている課題を直接聞くことができて。そうした課題を、「ArtSticker」を通じて解決できるというのが、とても魅力的に感じました。

アーティストの中には才能があるけどお金にならないから諦めてしまうケースも多いと思います。海外で美術館などへ行くと、入場料無料の日があって、もちろんアートに対してお金を払うこともなく、「アーティストの人たちはいったい、どこからお金をもらっているんだろう?」と思っていたんです。世界中にいるそういったアーティストの方たちにアプローチできる、新たなインフラとなる「ArtSticker」の可能性は大きいですよね。裾野が広がることによって少しだけ、良いアートが増えたり、少しだけみんなを幸せにできたり、もしかしたらそれで人生が変わる人もいるかもしれませんし。ほんの少し、隣の人からでも、人生を豊かにできたら素晴らしいなと思います。

アート業界は市場が非常に大きいのですが、その分歴史も長いのでこの世界を変えていくのはとても大変な事かもしれません。けれど遠山さんご自身がアーティストとして活動をしていたり、それ以外にもアーティストの顔を持っているTCMメンバーが複数います。アート業界にもコネクションを広く持っているので、現状、自分でも驚くようなビッグクライアントを巻き込みながら事業が進行しています。アートの世界に新たな景色を作り上げることは、TCMだからこそできると本気で思っていますし、世界中の人に影響の輪を広げられるよう、TCMのメンバーとして努力していきたいと思っています。

岡田 暁寛(おかだ あきひと)
群馬大学大学院を卒業後、株式会社イー・アクセスのシステム開発部門にて、大規模システムの開発・運用業務、社内システムの実装まで幅広く経験。2018年に株式会社Mulodoに入社、受託開発でWeb、スマホアプリなどのフロントエンド開発や、サーバーサイドのAPI開発、ベトナムオフショアのブリッジ・チームリーディングと、マネジメントから実装まで様々な業務を担当。その後、株式会社nana musicに入社し、Andoroidアプリ開発チームのチームリーダーとして、Androidアプリの開発及びチームリーディングを担当。現在は株式会社The Chain Museumにて、Androidアプリの開発に奮闘中。海外旅行、ネパールが好き。

■ArtStickerって?
ArtStickerはアーティストに直接支援をおくりながら、自身のアート作品への興味・関心を気軽に残すことができるアプリです。
アプリ内には様々なジャンルのアートワークを掲載し、作品をより深く知るための情報も詳しく紹介。
それらの作品に、金額に応じた色の「スティッカー」を貼ることで、アーティストを​サポートできる仕組みです。
サポートのあかしとして、作品情報の下に自分の名前を刻むことができ、アーティストからのお知らせを受け取れるようになります。また、作品についてのレビューも書けるようになります。
アートコレクターのようにコレクションを増やし、よりスキになる。そんな楽しみ方も可能です。
◆アプリは下記リンクよりダウンロードいただけます。
https://artsticker.app/r/dl/

(このインタビューは2019年4月26日にWantedlyに掲載されたものです)

■TCMでは一緒に事業をグロースさせていくエンジニアを募集しています!


TCMは「世の中の体温をあげる」という想いをかかげ、「Soup Stock Tokyo」等を手がけてきた遠山が構想する「新たなアート体験」に、PARTYが得意とする「デジタルでの体験設計」を融合させ、アートと個人の関係をテクノロジーで変革させ、新たな価値の提示を目指しています。