#64 さみしい夜にはペンを持て 古賀史健

書くことは自分との対話。
書く事自体に思考が伴い、思考するとは答えを出そうとすること。
答えを出すには証明のように順序立てて書く必要があり、
思いつきで話す、会話やチャットとはそもそも異なる。
また一度口に出してしまったことは取り返しがつかないが、書くことはやり直しが効く。
それゆえ、じっくり言葉を選び安易な言葉で済ませないことが重要。
またそのためにも、ボキャブラリーと時間の流れが重要になると。
ボキャブラリーは情景や感情を正しく表現、しっくりとくる表現にするために重要。
では時間の流れとは?一瞬一瞬を克明に捉え、どれだけ一瞬を見逃さないがだ。後から見返す時にもその時の瞬間をありありと思い出せるくらいに切り取り、その一瞬をどれだけゆっくりと表現できるか?「あの時の気持ち」をどの程度思い出せるように書けるか?そして後から読みたいと思えるように書けるか?

AIでも文章を生成し、検索すればあらゆる知識を引用することが可能な情報が氾濫している現代において、人間らしさとは何か。それは思考することではないかと思う。
日常的に思考していると思っているが、堂々巡りも多い。また思考と呼べないような心配事や考え事もたくさんあるであろう。そうした中である一定の方向性を持った思考をするためには、やはり記述によっての整理が必要であろう。特に情報が氾濫した現代に置いて間違った情報や偏った情報に踊らされて自分の意図しない方向に進んでしまう可能性は大いにある。そんな時自分の核となる思考が重要となるであろう。記述により自分の価値観を整理し、迷った時には見返すようなノートが一冊あっても良いのではないだろうか?

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